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コッテージ・チーズを洗う

友人が「 Education is power 」と書かれたホワイトバンドをはめていた。彼は、いつも左手にあるホワイトバンドを見るたびに、学習の大切さを思い出すそうだ。

このように、大切なことを思い出せるようにしておくことはとても重要なことだ。なぜなら大切な目標に至るには時間がかかるからだ。

石油の鉱脈にたどりつくためには、杭打ち機によって何度も何度もくり返しくり返し、杭を打ち込む必要がある。強烈な一発で杭が鉱脈にたどりつくことはあり得ない。

限界の突破にはエネルギーが必要なのだ。

『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』の著者コリンズは、「飛躍にいたる条件は、規律ある考えと規律ある行動が大切」としてコッテージ・チーズを洗うたとえ話を紹介している。

この話は、ハワイの鉄人レースで六回優勝したトライアスロンの世界的スター、デーブ・スコットの話だ。彼の練習がすさまじい。
毎日の練習で平均して自転車で120キロ、水泳で2万メートル、長距離走で27キロを一日も欠かさずこなしているというのだ。
毎日の練習だけで5,000キロカロリーも消費しているのだ。
(私の場合、ジョギングマシンで1時間ほど走っても500キロカロリー消費だ。)

それでもスコットは、さらに能力を高めるために脂肪分が少なく、炭水化物が多い食事をとっているという。さらにさらに、コッテージ・チーズを摂るとき、洗って脂肪分を少しでも落としてから食べるようにしているという。

この行為を『ビジョナリー~』のコリンズはこう表現する。

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鉄人レースに勝つにはコッテージ・チーズを洗わなければならないことを示す証拠があるわけではない。核心はそこにはない。チーズを洗うのは小さなことではあるが、この小さな方法によって自分の力がさらに少しでも強まると本人が確信している点にこそ核心がある。この小さな方法を他の多数の方法に付け加えることによって、強烈なほど規律のある一貫した計画を作り上げているのだ。
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『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822242633/