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ひとつの採用基準

先週金曜日の「ウィークリー雑感」でご紹介した鎌谷社長のメールに対して何通かのおたよりが届いている。

頂戴したメールのすべてが、「鎌屋」で働く若きスタッフへの賛辞だった。
今の若い人たちが仕事を人生の一部分とみなす風潮にある中で、仕事をど真ん中に据えて、一人前の社員になることに喜びを見出そうとする鎌屋の若者に驚く声が多かったのだ。

働くことに純粋な喜びをもつことは昔だけの美風ではない。しかし、やや風化されつつある美風でもあるので、ここに一例をご紹介したい。


戦後まもなく、ソニーの全身・東京通信工業を設立するにあたり、創業者のひとり井深 大(いぶか まさる)氏は何日もかけてノートに設立趣意書をしたためた。
会社設立の目的は、有名な次の文章である。

「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」

詳細はこちら
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/prospectus.html

この趣意書を仕上げると同時に最初の求人活動も行ったわけだが、その採用基準がユニークだ。

“働くことが三度の飯より好きだ”というくらい仕事の虫のような人たち、だったのだ。これは、井深氏が生前、NHKのテレビ番組で語っていたのだ。

あなたの会社でも採用基準や評価基準の中にそうした面を取り入れる必要なないだろうか。