未分類

中国と「がんばれ社長!」

先週の名古屋非凡会の第一部は「がんばれ社長の中国戦略」と題して、中国との出会いからこんにちに至る数年間の経緯と、今後の目標をお話しした。
とりわけ大きな比率を占めているのは人との縁である。何しろ、知らないことが多い大国なので、人を介して知っていくしかない。そこで、私の中国におけるキーマン四人を、出会った順にご紹介したい。

一番最初はメルマガ創刊二ヶ月めに出会った常州市政府の幹部・史さん(女性)である。ある方の出張の付き添いで興味本位で中国に行った。常州市で史さんにお会いしたのがきっかけで、日本語が堪能な彼女が私のメルマガを読み続けてくれていた。世代も私と近く、ウマも合ったのだろう。常州や上海で何度もミーティングや食事を重ねるうちに、今では常州市政府の公式サイトに私のサイトがバナーリンクされ、日本文化を紹介するコーナーのトップまでもが名古屋になっていておもしろい。
副市長が名古屋に来られてときは、光栄にも「囲む会」を私がやらせていただいた。一昨年は常州市の企業博に、「がんばれ社長!」と仲間企業が無料でブース出店もさせてもらったりした。

常州市のサイト http://www.czmie.cn/zrhz/index.htm 

二番目の出会いは李洲社長(31才中国人男性)だ。メルマガ創刊4ヶ月たったころ、私の手作りによるホームページでは限界に達していた。
そこで誰か詳しい人に助けてもらおう、とアルバイト募集したところ、彼が応募してきてくれた。正確に言えば、彼しか応募してこなかったのだ。出会った瞬間に「すごいヤツが来た」と思った。入社してすぐ結婚されたので、家族ぐるみのお付き合いが始まった。彼がアルバイトの日は、いつも昼食をご馳走しながら中国の話を聞いた。彼も私から日本のビジネスを聞いた。なぜか、孫子の兵法についても日本人の私が中国の彼にレクチャーした覚えがある。「兵は拙速を尊ぶ」が一番強烈な印象を与えたようだ。

当時、李さんは名古屋大学に留学中で四年生だった。翌年には大学院に進み、修了後、日本にとどまって国営のITシンクタンクに入社したが、三ヶ月で退職。すぐに今の会社を興した。社名はeチャイナ(本社:中国杭州市、支社:名古屋)という。
翻訳とWEB制作を通して日中交流を計ろうという会社で、すでに私の会社より大きくなった。eチャイナ社がいてくれるおかげで、中国のIT事情をいつでも聞けるし、「がんばれ社長!」の中国語翻訳や現地での配信作業が可能になった。

ひと昔前の「がんばれ社長!」サイト
http://web.archive.org/web/20001116221100/http://www.e-comon.co.jp/ 
李洲さんのブログ http://blog.e-china.co.jp/ 

次の出会いが青島の栄さん(中国人男性、38才)だ。

メルマガを創刊して一年ちょっとたった頃、青島で会社経営している栄社長から「がんばれ社長!」読者に対して熱烈なラブコールが届いたのだ。

栄社長のラブコール
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=605 

これを読んで無視するわけにはいかない。さっそく青島に飛んだ。
お会いしてみてビックリ。大変失礼な表現かもしれないが、古き良き田舎の日本人に出会ったなつかしさを感じたのだ。これ以上ないほど誠実なお人柄が伝わってくるし、交流を重ねたいまでもそれは微塵も変わっていない。当然、山東省内でも彼を慕って中国人経営者が集まってきているわけで、「青島非凡会」ができるまでには何も困難はなかった。(大変ごくろうをされたとは思いますが)

今日ご紹介する最後の人が太陽商事の筒井社長(日本人男性61才)である。すでに筒井社長は「がんばれ社長!」に何度もご登場願っていてご記憶の方も多いだろう。日中貿易を本業に、中国貿易発展局の顧問もされ、最近は日本企業の中国進出コンサルティングもされるなど、多方面で活躍中。最近はライフワークとして中国人に日本語と日本文化を教える全寮制の学校も作られた。
中国における立志伝中の方だと尊敬している。私のメルマガを香港でお読み下さっているとのことで、一昨年は「がんばれ社長!」に二日にわたって中国筒井レポートを投稿いただいた。

中国筒井レポートのバックナンバー↓
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=174 
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=175 

40才にして裸一貫で香港に渡る。大会社の駐在員とはいえ、頼りになる日本人はだれもいない。おまけに、中国語はまったく出来ないし、現地の事情もわかっていない。頼りになるのは、中国が大好きというほとばしる感情だけ。
ところが、何も知らないことが幸いした。ある会合でであった大物とカタコトの英語で会話しているうちに意気投合。大物の彼も「香港にオレのことをしらない変な日本人がいる」とばかり、気に入ってくれてホームパーティにまで招かれることになった。大物とは、シャングリラグループなどを所有する香港最大のお金持ち・R氏だったという。
言葉が通じないことはハンデではない。必要ならば通訳を付ければ良いだけで、大切なのは感情を正直に伝えることだという。筒井社長とは年に何度か中国や日本でお目にかかり、その都度、最新の中国生事情をお聞きしたり、本には載っていそうもない、中国的人間関係のカンドコロなどをお聞きしている。
名古屋のヒルトンホテルで筒井社長をご紹介いただいた田村社長には、感謝してもしきれない。

その他にも、お名前をすべてはご紹介できないが、上海には池内さんや藤本さんなど公私にわたって歓迎してくれる友人がいる。もちろん青島にもいるし、香港や大連にも出来た。これからも広がっていくことを期待しているし、ますます密な関係を中国と作っていくことになりそうだ。

先週の名古屋非凡会では、李洲社長、青島の栄社長、香港の筒井社長が駆けつけて下さり、それぞれが熱い気持ちで中国ビジネスの今と未来を語ってくれた。盛りあがらない訳がない。