未分類

コップの水

ある人に冗談で
「今年もあと342日だね。早いものですでに23日を経過した。今年はどんな一年だった?」と聞いてみた。すると彼は、
「武沢さん、そういうのはマイナス発想ですよ。コップの水が7割残っているのを見て、『あ、まだ7割もあるな』と感じる人がプラス発想。『3割減っちゃった』と感じる人がマイナス発想。これは水だけの話ではなくて、時間や月日の感じ方でも同じですよ」とたしなめられた。

たしかに彼の言うことはよくわかる。そうした話はよく聞くが、私には承服しかねる話だ。

経営者は「まだ」と「もう」の両方の視点で、どちらからでもモノを見えるようにしておくべきだと思うのだ。

「まだ」の視点の場合・・「まだ今年は342日も残っている。ほとんど新品同様だからまだまだ始まったばかり。大丈夫だ。さあ、この342日を最高に過ごすにはどうすべきだろうか」

「もう」の視点の場合・・「もう23日を経過した。この3週間強のなかで我々は何を達成しただろうか。何が問題だっただろうか。残された342日を最高に過ごすにはどうすべきだろうか」


やってはいけないことは、
・「まだこんなにあるのだから大丈夫」という残日数の多さだけをあてにした楽観主義
・「もうこれだけしかない、どうしよう」というただ暗くなるだけの悲観主義

だと思う。与えられた条件は残り342日という現実なので、そこで最高の成果をあげる方法だけを考える「現実主義」で行こう。