ライター志望の女性Aさん(30才)人とのミーティング。
「武沢さん、私の使命は若者、特に30代の人たちが世界に通用する骨っぽい日本人になってもらうための応援をすること。そのために私は、自分の特技の執筆の分野で彼らの啓蒙をしていきたいし、それで生計がなりたつようにしたいのです」
武沢「ほぉ、すばらしい。それで、具体的には今なにをしているのですか?」
A「それが、ちょっと困っているのです。ひと口に30代と言ってもいろいろな人がいます。ITベンチャーでがんばっているような元気な人もいれば、フリーターになる元気もないような無気力な若者もいる」
武「たしかに。どこに絞るのですか?」
A「それが絞りきれないのですよ。30代の活性化が使命なので元気な人も無気力な人にも力になりたい。欲ばりな悩みですか?」
武「欲ばりとは思いませんが、成果を生むためには優先順位が必要でしょう」と言いながら、次のようなお話しをした。
手元に聖書がないのでうろ覚えだが、イエスキリストは、これから福音に出かける弟子達に向かって次のようなアドバイスをしている。
「金も袋も下着も靴も杖も持たずに出かけよ。あなた方に必要な一日の糧は必ず満たされる。
そしてあなた達が語る神の福音を聞いてだれも信仰をもたない村があれば、とっととそこを引き上げてよそへ行け。ついでにその村を後にするときには、足についた土を払ってきれいにしてからよそへ行け」
深い信仰をもっているわけではないが、私なりに解釈するとこうなる。
あなた方は人類すべてに責任を負う必要はない。むしろあなたの責任は、誠意をもってたくさんの人にメッセージを伝えることである。それを相手がどう受け止め、どう反応するかはひとまずあなたの問題ではないということだろう。
次の質問に答えることが大切ではないだろうか。
1.あなたが伝えたいメッセージを要約すればなにか?
2.あなたのメッセージは誰に伝えたいか?
3.相手にメッセージを効果的に伝える方法は何か?
4.相手からどのような行動を引き出したいか?
ここまで決めてあれば、あとは迷わずやるだけだ。まだ決めてなければ、あと3分で決めてしまおう。