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Everything goes very well

「6年前に更家流ウォーキングが完成した。やっとこれでイケル、と思ったが、それから後、三年という時間が必要だった。もともと自然が大好きで、『グラン・ブルー』という映画を見てからモナコの景色にあこがれた。大富豪の街、オシャレを気取る街というイメージも大好きで、借金してモナコへ行き、家を買った。それがちょうど三年前になる。『モナコ発のあやしい奴』という作戦がヒットした。日本にいて教えている時は誰も認めてくれなかったのに、モナコに来て教えるようになって、突如、爆発しました。アハハハ。」
(デューク更家氏談、文責・武沢)

これは、JMCA主催10/12の更家氏と無能唱元氏の対談イベントでの話だ。他にも同セミナーから印象に残ったことをいくつか書いてみよう。

「大学生の時からいろんな商売をやってきたが、ある程度の所までは成功しても、いつもつまずいてきた。お金の苦労は、ついこの間までずっとしてきた。」

司会者が、「大きな転機はどのような時でしたか?」と質問すると、

「大好きなことだけをやってきたので、何が転機だったのか分からない。いや、オレの転機はこれから来ると思っている。丈夫な体に産んでくれたことに感謝し、これからも歩き方の指導を通して僕が歩いてきた道を教えていきたい。だから今の僕は休めない。一ヶ月に45日働く。遊ぶことと酒を飲むことは諦められないので、たっぷり寝ることを諦めた」と笑う。

何がそのがんばりの原動力なのかを聞くと、

「俺の歩きでこんなに変わるや、という快感はなにものにも代え難い。不登校の子供も、更家流ウォーキング教室に通ううちに変わった。今彼は、クラスの人気者、クラスのリーダーだ。姿とふるまいを変えれば、内面も変わるんだ、ということをもっともっとみんなに教えてあげたい。」

「考える→止まる→出来ない、というサイクルではなく、思う→動く→出来る というサイクルへ持って行くきっかけが更家流ウォーキングだと思う。だから歩くときもペタペタした平面的な歩き方ではなく、セレブのように立体的に格好良く歩こう。女性は、「私は女優、私は毎日きれいになっていく」とつぶやきながら歩こう。
男性は、「Everything goes very well」(すべてうまくいっている)と英語でつぶやきながら歩こう。

なるほど、そうか。ヒントは多数あったが、私は更家さんの表情を見続けた。つい先月、私は東京で「浩子の部屋」という同様のイベントをステージ側で行った。
今回はステージのこっち側の最前列。ステージのあっち側とこっち側の両方体験しておくと、言葉以外の多くのことに気づく。

同じように、見られることを意識して歩く更家流ウォーキングは、見られる側の人間作りだ。見るだけではなく、見られてみる。見られる自分を意識したとき、成長が加速する。