未分類

amazonの土井バイヤー

書店に足を運ぶのは私の日課の一部だが、ここ数年あきらかにビジネス書の売れ方が変わってきたようだ。
社会が変化する限り、ビジネスも変わる。特に出版の世界は、インターネットの普及が変化を加速した。メルマガやBLOGなど、在野の志が発言力をもった。誰もが作家になれる可能性が広がり、当然、それにあわせた出版事情というものが求められてきているのだ。

そうした時代の潮流をもっとも敏感に感じ取っている人の一人が、今日ご紹介するamazonのバイヤー、土井英司氏(30才)だ。

氏は、出版業界では知る人ぞ知るベストセラーの陰の仕掛け人と言われている。氏の目にかなった企画は、必ずといっていいほどベストセラーになる、というのが半ば伝説のようになっているのだ。

土井氏がamazonをスピンアウトしてはじめる「エリエス・ブック・コンサルティング」の事業は、作家と出版社をつなぐ橋渡しサービス。
しかも単なる紹介斡旋事業ではない。さすが若者起業家、ITも駆使した先端的なビジネスアイデアが盛り込まれている。土井さんからお借りした資料をもとに、エリエス社のサービスを整理してみた。

1.業務の内容

著者のマネジメントやプロモーション、著者と編集者のマッチング、出版企画、出版物の内容に関するアドバイスなどのサービスを行う総合出版プロデュース業。

2.具体的なサービス内容

・著者向けサービス

<登録会員制度>
登録会費に対し、数百人の編集者が閲覧するデーターベースに著者登録・企画掲載することができる。優秀な企画は、エリエスのプロデューサーがピックアップして、編集者向けのスペシャル・メールマガジンで案内、もしくは直接営業して、商業出版へとこぎつける。

<コンサルティング>
著者がもちこんだ出版企画の内容や原稿をエリエスがチェックおよびアドバイスする。最初はメールだが、有力であれば直接面談に発展することもある。

<著者の育成>
本を出したい、売れる本の作者になりたいという方向けの有料メルマガの発行や各種セミナーの運営。

・出版社向けサービス

<登録法人制度>
会員企業に対し、厳選した出版企画だけを案内するサービス。

<出版プロデュース>
書籍の企画、タイトル・表紙のチェック、販売に関するアドバイスなどを行う。

これらの基本業務に加えて執筆や講演などにも対応していく予定だという。

最後に、今後作者になろうとしているあなたや既に作者の方に土井さんからとても有益なアドバイスを頂戴した。

・・・
こんにちは、土井英司です。

ご自分のプロフィールや書こうとしている本の内容、ターゲットとなる読者などによって、つきあう出版社は変えるべきです。出版を長く続けていきたいのなら、「2匹目のドジョウ」を狙う出版社の粗製濫造や囲い込みにはお付き合いするべきではありません。そして、できることなら、流通や露出するメディアについても筆者のあなたが考えるべきです。すべて出版社まかせ、担当者まかせではいけません。

著者の方々は、現在書かれている方も、そうでない方も、みな社会にとっての財産です。その財産を単なる流行にして使い捨てにしたら、それは社会にとっての損失にほかなりません。例外はありますが、おだてられて自費出版することにも反対します。厳しいことも著者には申し上げますが、本格的な指導を通じ、真に価値ある書籍のプロデュースを目指して参ります。
一人でも多くの優秀な著者と出会い、そしてそれを優秀な料理人(編集者)とともに形にしていく。その結果、真に価値ある書籍が生まれれば、それに勝る喜びはありません。ぜひ一緒に夢を形にして参りましょう。
・・・

幸い、私はいままで出版社に恵まれ続けてきたおかげでスムーズに入って行けた。多分にラッキーだったと思う。賢明なあなたは、運まかせではなく、必然的に成功していただきたい。

※土井さんの起業は来月になるそうだ。その時点で公式ホームページが出来るだろうが、当面は土井さんのメルマガで続報が得られるものと思う。

『一日一冊ビジネスブックマラソン』
http://mypage.odn.ne.jp/home/nemuku_nine_desuka