おめでとう、駒大苫小牧高校。おめでとう、北海道。
白川の関(福島県)を超えて東に渡ることがなかった深紅の大優勝旗が、東北を通り越して一気に北海道に行った。
「一回戦突破が目標」という自己目標は、決して謙虚に発言したものではなく、ホンネの目標だったはず。甲子園で選手が成長し、勢いに乗じてあれよあれよと全国制覇を成し遂げた。地元の道産子たちによって今なお大いに沸いていることだろう。
ちなみに同校の公式サイトを見ても、いまだに甲子園での優勝情報が載っていない。関係者にとっても、まったく予定外の出来事だったのではないだろうか。
http://www.komazawa-uth.ed.jp/club/index.html
工藤投手(巨人軍)の200勝達成もアテネ五輪の話題にかき消された感があるが、偉大な記録だ。
「広岡さん(元西武ライオンズ監督)の食事指導がなかったら。また、かみさんの手作りの食事がなかったら、僕が200勝するなんてとても出来なかった」と謙虚に語る工藤公康投手。
どちらかというと練習好きではなかったタイプの工藤投手が、41才になった今でもふた桁勝利が可能なのはなぜか?
「もうダメだ、もう限界だ、と思ってからどれだけがんばれるかが勝負」とサラリと言ってのける工藤投手。
肉体よりも先に萎えるものは心だ。心さえ強く持っていれば、肉体はついてくる。
能力よりも先に萎えるものは心だ。心さえ強くもっていれば、能力はついてくる。
工藤投手は、どこかの段階で200勝投手になることを目標設定したはずだ。それを前提にして、自分流の練習法や生活スタイルを確立していったことだろう。
野球の技術や記録が秀でているだけではなく、練習の姿勢や私生活での自己管理も含めて一流たらんとする選手には、独特の風格が漂う。
米国でもロジャー・クレメンス、ランディ・ジョンソン、バリー・ボンズなど40才を超えたオジサンたちががんばっている。
彼らは今でもメジャーのスーパースターの地位を保持し、ファンや他の選手に感動を与えているのだ。
戦う心を強くもとう。自分の事業に打ち込もう。自分の事業を中心にした生活習慣を確立しよう。