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経営の世代交代

四年に一度のサッカーヨーロッパ杯の「ユーロ2004」、開催国のポルトガルがオランダを下し、決勝進出を決めた。
http://jp.euro2004.com/

ポルトガルの決勝での相手は、優勝候補の本命チェコか、それとも五輪開催国ギリシャになるか、今夜の試合が楽しみだ。
ちなみに日本は、4月28日にチェコに1-0で勝っている。親善試合とはいえ、敵地プラハでの勝利というのが何ともすごい。

今回の「ユーロ2004」、世代交代がうまくいかなかった大国が沈んでいった。華麗なサッカーで98年W杯を制したフランスは、予選こそ無敵の王者ぶりをしめしたものの、本大会では苦戦の連続。

他に、イタリア、ドイツ、イングランドなどの大国がもがき苦しみ、それにかわって、若手の伸びが著しいチェコやギリシャ、スウェーデン、デンマークなどの新興国が大国をおびやかした大会だった。

世代交代・・・

組織の世代交代ってなんだろう。

ベテランがいない組織が素晴らしいわけではない。
単純に、平均年齢が若い組織が素晴らしいわけでもない。
バランスだ。

構成員のバランスが重要である。水がサラサラと自然に流れ続けるように、人材の新陳代謝が静かに進行していく組織が理想だ。ベテランが去ったあと、ポッカリと穴が空いたままそれが埋まらない、というのではマズイ。

経営者の世代交代ってなんだろう。

経営はチームで考えよう。仮に今は小さい会社ゆえ、社長一人であとは役員がいないような会社でも、経営の意思決定に参加するメンバーは経営陣だと思うことにしよう。
役職がない一般社員でもよいし、パートタイマーでも良い。あなたの経営判断に必要な発言権をもっているスタッフは皆、経営陣だ。
そうした意味で、あなたの会社を次の視点でチェックしてみよう。

・複数の世代が経営陣にいるか。たとえば、このように考えるのだ。
  社長が60代ならば、50代、40代、30代の役員がほしい。
  社長が50代ならば、40代、30代の役員がほしい。
  社長が40代ならば、30代、20代の役員がほしい。
  社長が30代ならば、20代、40代の役員がほしい。
  社長が20代ならば、30代、40代の役員がほしい。
・成長している人が経営に参加しているか年齢や社歴よりも、成長力や情熱を重視しよう
・経営者は成長しているか長年成長していない人は外せ
・顔ぶれが固定化され、互いの関係がマンネリしていないか上層部の新陳代謝が組織に活力をもたらす
・経営者の仕事の内容が、長期にわたって固定されていないか流れが止まった水が腐るのと同じ
・経営者は元気か
体力が落ちたとか、疲労が貯まっている、どこどこが病気だ、などということをたびたび口にする人は経営陣から外し、治療と体力回復に専念させるべきである

このように、経営者の年齢そのものは、それほど重要ではない。年齢が加わることによって起こりやすい弊害が問題なのだ。世代交代がうまくいっていない会社では、ゴルフの話題や血圧、糖尿の話題で花が咲くので注意しよう。

病気になるな、という意味ではない。病気になることは気の毒なことだし、がんばって直してほしい。だが、その話題を経営会議や職場などでする必要はない、ということだ。


最後に、ユーロ杯の放送について。今回の大会は、見たくても見られなかった。こうした関心度の高い大会は、民放またはNHKがきっちり放送してほしい。今回はWOW-WOWの独占に近い形での放送だったのが残念でならない。