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高額納税した人

高額納税者が発表になった。話題の社長も何人か登場し、今年も興味深いランキングだった。今回の納税額上位100名のうち、東京が53名とあいかわらず一局集中といえる。だが、“元気が良い愛知県”から12名も選ばれ、調査を公表して初の快挙をなしとげ、そのあとを大阪や神奈川が5名と次いでいる。

さて、どんな人が高額納税者になったのだろうか。報酬や配当など、自らの本業で稼いでいる人と、不動産や株式など所有財産の値上がりで稼いでいる人がいるが、主流は前者。やはり本業の業績においてブッチギリな会社が並んでいるのだ。素直に経営力の高さを認め、彼・彼女たちから何かを学ぶべきだろう。

ドラッカーは「適切」と「卓越」という単語を使い分けているが、私たちの努力も「適切」を目指したものなのか、「卓越」を目指したものなのかをよく確認しておく必要がある。

適切とは、いつ誰がやっても同じような結果が出せるようにがんばることを言う。欠点や弱点を矯正しながらバランスをとり続けた結果、行きつく先が「適切」な結果である。

「卓越」とは、他人や他社ではマネができないような結果を出すことを言う。多少のアンバランスは百も承知の上で何かの道を極めることでもある。

あなたの今の目標・関心事・読書テーマは「適切」or「卓越」?あなたがなりたいのは、適切な人? 卓越な人?あなたが作りたい会社は、適切な会社? 卓越な会社?

天才とうたわれたレオナルド・ダヴィンチでさえ、その広範な関心と才能にもかかわらず、わずか絵画の分野で卓越した業績を残したにすぎない。天才ですら複数の分野で卓越することはむずかしいのだ。天才でないのなら、一つの分野に絞ろう。

高額納税者ランキングは、得意分野に絞って一意専心した人たちの順番とも言える。あなたは何の分野で卓越しようとしているのだろうか。

高額納税者番付
http://chouja.houmu.co.jp/chouja2004.html