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遺伝子検査がいつのまにかここまで身近に…

乳がんで最愛の妻をなくしたタレントのダンカン。妻の乳がんが見つかった 9年前、医師に全摘出を勧められた。しかし、「胸を残してあげたい」というダンカンの希望で右胸だけを切除した。だが、その 3年後に再発。肝臓や脳に転移した。

「悔いが残るのは、どうしてあのとき全摘にしなかったのか。それ以上に悔しいのは、なんでもっと早く気付いてあげられなかったのか」とダンカン。こうした悲劇は人類が始まって以来、ずっとくり返されてきた。寿命や発病リスクについては、“神のみぞ知る” 世界なのである。

ところが 2003年に人類の DNA 解読が完了したことにより、私たちの常識が様変わりしつつある。それは、遺伝子解読技術の飛躍的な進歩によるものだ。

かつては、人間ひとりの遺伝子 30億の配列パターンを解析するのに 12年の歳月がかかっていたものが、今では 1日で解読できるようになったという。

女優のアンジェリーナ・ジョリーは、遺伝子検査を受けたところ、乳がんになる可能性が 87%もあることがわかった。その時点(2013年)では乳がんは発症していなかったが、ジョリーは乳房切除を決断し、インプラント(人工乳房)にした。
その当時、話題になった新聞記事(日本経済新聞)がこちら。↓
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO55141620X10C13A5000000/

今朝の「めざましテレビ」でもミニ特集を組んでいたが、今、様々な遺伝子検査キットが売られている。検査の方法はいたって簡単で、検査容器に唾液を入れて郵送するだけ。東急ハンズなどの量販店や Yahoo!、Amazon などでも入手できる。これらは 6週間ほどで検査結果が分かるそうだ。

★Amazon 遺伝子検査キット
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3958

また、NHK オンデマンドでは昨年放送された NHK スペシャル「あなたは未来をどこまで知りたいですか~運命の遺伝子~」を明日(7月9日)までネット配信している。これをご覧になるには、オンデマンド会員になる必要があるが、興味のある方はどうぞ。

★NHK オンデマンド バックナンバー配信(会員になる必要あり)
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2013050317SA000/

遺伝子検査を受けたおかげで未然に悲劇を回避したり、自分の隠された才能に気づいて大成功する。そんな人たちが町にあふれる日も近い。いや、すでに始まっているといえそうだ。