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beしよう

「“得る”ためには“なれ”」という言葉がある。
“get”したければ、“be”するのだ。

これは、「何かを手にしたければ、何かにならなければならない」という意味で使われる。
私たちが目標設定をする際に陥りがちなことは、何かを得るための目標や計画だけに目がゆき、何かになるための目標や計画を忘れてしまいがちなことだ。

例をあげよう。

ある住宅販売の営業社員が、目標未達に苦しんでいた。彼は、半年以内に目標達成率100%の営業マンになろうと目標を作ったのだ。そのために彼は次のような行動計画を考えた。

<必要な行動量>
・商談の数を現状よりも3割アップを目指す
・そのために必要な見込客の数も現状より3割増し
・一日平均20件行っていた飛込み訪問を40件に増やす

<必要な準備>
・商品知識を磨く
・電話アポイントや商談トークを磨く
・チラシやパンフレットの見直し

一見すると、よく出来た行動計画なのだが、半年後、彼に再開したところ、以前と同じような達成率のままだという。それはなぜか。

「何かになる」つまり「beする」ための目標を持たなかったからだ。それには、自らに必要な変化を探すことである。

コヴィー博士は『7つの習慣』(キング・ベアー出版)の中でP/PCバランスという言葉でそれを語った。
Pとは、(Performance…目標達成)であり、PCとは(Performanc-e Capability…目標達成能力)の略である。

人事分野では、それをコンピテンシー(成功因子)とも言う。例え


・自己コントロール力
・積極性とプラス発想
・挑戦意欲
・目標達成への欲望
・自信
・頑強な肉体
など自己に関するコンピテンシーの開発。

・質問力
・伝達力
・顧客指向性
・対人影響力
など、対人(顧客)コミュニケーションに関するコンピテンシーの開発。

・(見込客や同業他社の動向、時事問題などの)情報収集力
・情報発信力
・ネットワーク構築力
など、情報に関するコンピテンシーの開発。

・計画性
・実行力
・集中力
・時間管理力
・整理整頓能力
・事務処理能力
・私生活も含めた習慣改善
など仕事を円滑に進めるうえでのコンピテンシー

こうしたことも含めて自らの変身課題を見つけることが肝要である。