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紫の牛

一体だれが「バンドエンド」の市場を脅かすことができると考えただろうか。そう、絆創膏といえばジョンソン&ジョンソン社の「バンドエイド」と相場が決まっていた。

その市場に敢然と殴り込みをかけ、見事に子供相手の市場を中心に奪っていったのがキュラッド社の「キャクターバンド」だ。まだ米国でしか発売していないが、日本でも一部の輸入サイトからも買うことは可能。
スターウォーズやクマのプーさん、トイストーリーやセサミストーリー、それにスヌーピーなどのキャラクターが付いた絆創膏なら私も貼ってみたい。

キュラッド社 http://www.curad.com/scar_therapy/scar_main.asp 
個人輸入サイト
http://www.wardrobe-net.com/20-Band/band-aid.htm 

その後、ジョンソン社もこの動きを無視できず、慌てて対抗しているが、ガリバーを脅かすことは可能であることをキュラッド社が証明した。

この実例は、「『紫の牛』を売れ」(セス・ゴーディン著 ダイヤモンド社刊)の中で紹介されているもの。
紫の牛とは、顧客から「あり得ない」と言わせるための比喩だが、そうした斬新なアイデアが必要なのだ。

マーケティングに巨額の費用をつぎ込むのではなく、まず製品・サービスそのものの角をとんがらせることの重要性を説く。キュラッド社以外にも次のような多数の事例が紹介されている。

・週二回以上食べない方がいい、と公言して売り上げアップ(フランスのマクドナルド)
・手作りパン屋が年間1,000万ドル(11億円)
・すたれたモーテルをロックンロールモーテルに改装して大人気に
・容器を変えただけで売り上げを急伸させたペンキメーカー
・・・etc.

あなたの会社の取り扱い製品を再考するときのヒントにこの本をおすすめしたい。

「紫の牛を売れ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478502242/