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リードタイムを減らせ

Rewrite:2014年3月26日(水)

成功しているネット通販の経営者は「リードタイムの短さが当社の命」と言い切る。

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ネット通販をやるということは、一つの店を出店するのと全く同じことです。売れるのにも売れないのにもみんなワケがあるのです。「おかしい、売れない」ということになれば、その理由を考えて対策を練ってすぐに売り方を変えれば、必ず売れるようになるのです。その作業を私の場合、頭の中でスタッフ会議をやって瞬時にそれをサイト上で直すんです。アッという間の作業ですよ。大手さんは毎週専門家が集まってスタッフ会議を延々とやってますが、うちは私一人でそれをやるんです。こっちが勝つに決まってますよ。
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なるほど、1時間対1週間の差である。その差は168倍のスピードになる。かなうわけがない。

リードタイムという単語をデイリー新語辞典で引いてみたら「製品の発注から納品までの期間。調達期間。手配期間。」とあった。
つまり仕事の価値とは、「クォリティ」-「リードタイム」と考えられる。日本語で言えば、「品質」-「所要時間」が仕事の価値だ。

仮にあなたが、他社にホームページ制作を見積り依頼したとする。

A社は、100の品質-70の所要時間=30の価値
B社は、50の品質-10の所要時間=40の価値

であれば、B社に依頼すべきだろう。品質は半分だが、スピードが7倍ある。しかしスピードが要求されない仕事もある。例えば料亭だ。料亭で食事をするのに、次から次へ配膳されてはたまらない。また、品質が妥協できない仕事があるのも承知している。

例外はあるものの、基本的には「品質」-「所要時間」が仕事の価値だ。
あなたの会社を見直してみよう。「品質」と「所要時間」の双方から見直してみるのだ。さらには、あなた自身と部下の仕事ぶりを見直してみよう。これも、「品質」と「所要時間」の双方から見直すのだ。

最後に、「所要時間」とは文字通り作業に要した時間のことではない。仕事は早いが着手が遅い、というケースがある。リードタイムの意味をもう一度お読みいただきたい。製品の発注から納品までの期間を所要時間という。つまり引き受けてから納品までの期間であることを忘れてはならない。1時間かかった仕事でも、その前に一週間放置してあれば一週間が所要時間になるのだ。

そういう意味でのリードタイムを減らそう。