梅雨の終盤を迎えた沖縄では週末の三日間、晴れわたった。昨日の日曜日は友人と沖縄でゴルフを楽しんだ。4,100円という超値打ちなプレイ代ながら本格的なラウンドが楽しめるゴルフ場だった。
6番ホール、私がミスショットをしてフェアウエイを真横に横切っているとき、頭上を 2機のヘリコプターが飛んでいった。見慣れているものより機体がかなり大きく、爆音である。思わず立ち止まって空を見あげたら、「あれがオスプレイです」と米須さんが教えてくれた。私にとって初めて見るオスプレイだった。
「オスプレイとゴルフ」「戦争と平和」の両極を実感する瞬間だった。約 10分後、今度は別のオスプレイが 1機、私たちの頭上を飛んでいった。
沖縄県民の四人に一人が命を落とした痛ましい沖縄戦から 69年。
ちょうど今日 6月 23日に、沖縄戦での組織的戦闘が終結したことから、沖縄では今日を「慰霊の日」と定めて休日にしている。一時期、沖縄の本土復帰にともなって公休日ではなくなったが、再び1991年に沖縄県が今日を休日とする条例を可決した。よって今日は、沖縄県だけお休みである。ただし国が定めた休日ではないため、国家公務員は休めないし、日曜日と重なっても振替休日にはならない。
今日、正午前から遺族をはじめ安倍総理大臣も出席して沖縄県主催の戦没者追悼式が開かれ、仲井真知事が「平和宣言」を読み上げる。また、各市町村単位でも単独に「慰霊祭」が行われている。沖縄でも戦後生まれの人が 8割を超え、戦争の記憶をどう語りついでいくかが私たちに問われている。
集団的自衛権問題も山場を迎えるが、政治家も国民も「不戦」の決意だけは決して忘れてはならない。
それが戦争で亡くなった方々への真の慰霊だと思う。