「1月はあまりパッとしなかったが、2月はもう少しがんばれると思う」というようなザックリした 1月総括ではダメである。
1月において、何ができたか・できなかったかをきちんと書きだそう。どのようにしたら来月はそれが出来るようになるかを突きつめて考え、それを紙に(PCに)書こう。その作業は心と頭から汗がでる。だが、その汗はゴールドに変わる。
狙った獲物を絶対に外さない人になるためには、貴重な時間資源を何に割り当てているかをよく観察してみる必要があるのだ。そもそも、1年の持ち時間は 8,760時間ある。(24時間×365日)平均的な場合を例にとって、時間の内訳を見てみよう。
1.寝る時間 2,555時間(7時間×365日)
2.食事、入浴、団らんなどの生活時間 1,095時間(3時間×365日)
3.通勤や移動の時間 365時間 (1時間×365日)
4.家事をする時間 547時間 (1.5時間×365日)
5.仕事をする時間 2,000時間 (8時間×250日)
6.自由になる時間 2,198時間 (6時間×365日)
合計 8,760時間
あなたや、あなたの部下はどんな時間バランスだろう。
この話をすると、「自由になる時間がそんなにあるの?」と驚かれるが、仕事をする時間と同等の時間が自由時間なのだ。
その時間で会合に出席したり、会食したり、家族や友人と旅行に出かけたり、カラオケやクラブで歌ったりする。読書や学習にあてる人もいるし、テレビや映画、観劇などにあてる人もいる。家族の介護やお世話、子育て・養育にあてる人もいる。
あなたの意思でコントロールできる時間はどれだろう。
私の場合は、幸いなことに寝る時間と生活する時間以外はすべて自分の自由なので、可処分時間は毎日 14時間ある。そのうち、もっと増やしたいのは「読書・学習」の時間と「健康管理のための時間」である。反対に、減らしたい時間は「衝動的に使う時間」「無為に過ごす時間」である。以前はこれらの時間がかなりあったが、今ではかなり改善されてきて、今やほとんどない。
時間の使い方に問題はない。それでも結果にはまだ不満があるとするならば、「効率的」であることから「効果的」であることを目指せ、というシグナルだ。要するに、時間のコストパフォーマンスが低いわけである。1時間 1万円の仕事ではなく、2万円の仕事をするにはどうするかを考える必要がある。
そうしたことを考える時間が確保できているかどうかも大切な点で、「仕事時間」の中にきちんと「計画立案」の時間を割り当てることにしよう。