ようやく我が家でも「日テレG+」(にってれ じーたす)が見られるようになった。「今ごろ?」と思われるかもしれないが、たしかに「今ごろ」なのである。
これでようやく読売ジャイアンツのキャンプ情報が見られるようになった。今後はオープン戦や公式戦もバッチリ放送されるので今年は野球ネタが少し増えるかもしれない。
★日テレ G+ → http://www.ntv.co.jp/G/baseball/
20日後からは早くも WBC が始まる。そのせいで選手の仕上がりが例年以上に早い。昨日の紅白戦で投げた澤村や杉内などはイニングこそ短いもののシーズンさながらのベストピッチを見せていた。
紅白戦のあと、居残りの練習に励む選手がいる。そんな練習風景も「日テレ G+」で淡々と放送されるわけで、マニアにはたまらない番組だ。
一軍メンバーによる特打ちが始まった。マシンが投げる緩いカーブをひたすら打ち返す長野、左腕投手が投げる直球を左右に打ち分ける藤村。それをゲージ越しに見ながらアドバイスを送る原監督や川相コーチ。試合の放送に比べたら、練習風景は緊張感がないように感じるが、実は投げる方も打つ方も一球入魂でやっているのだろう。
主砲の阿部慎之助がインタビューに答えて言う。
「正直、疲労が貯まっているが、これを抜けたら楽になるのが分かっているので、もうひとふんばりですよ」その言葉はチームメイトを鼓舞するものだし、何より自分を励ます言葉なのだろう。
一流プロは今のきつさを超えたら身体が楽になるのを知っているから、きつくても休まない。そして、それに耐えうる頑丈な肉体を作ってもきた。
一流になれないプロ選手は、疲れると身体と心がすぐに悲鳴をあげるのでそこで休んでしまう。休まない選手でもパフォーマンスが明らかに落ちる。それが首脳陣の期待を裏切ることになり、チャンスがもらえない。一軍と二軍を行ったり来たりしている期待の若手選手が何人かいるが、そろそろかぶっている仮面を剥いで闘争心むき出しでやらないと選手人生が終わってしまう。
一般の野球ファンからみれば、プロ野球は 4月から 10月までの 7ヶ月間のものだが、選手や監督・コーチたちにとっては、11月のシーズンオフ入りから 2月のキャンプインまでの三ヶ月も連日が勝負だ。
私たちのビジネスや経営はそれより更に厳しい。シーズンオフという概念すらない。一年中働き続けるわけだし、それが何十年も続く。ある意味ではスポーツアスリートよりタフな職業かもしれない。だからこそ、自らの身体と心と頭脳を鍛えよう。そして 60歳でも 70歳でも 80歳でも現役の一流アスリートとしてやってゆける力を養おう。私はそうありたいと願ってやっているし、プロ野球のキャンプ放送を見ていてその思いを強くした次第である。