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日本の今を理解する一冊

『会社四季報 業界地図 2013年版』を買ってきた。日本の産業構造を分かりやすく俯瞰(ふかん)できる好著である。

4ページにある「市場規模マップ」では、国内の各産業ごとの市場規模をグラフ表示している。ちなみに日本で市場規模が大きい業界トップ 5は次の通りだった。

1位:卸売り 342.8兆円
2位:建設 111.2兆円
3位:総合商社 72.8兆円
4位:自動車 55.9兆円
5位:食品 47.4兆円

次いで、一般機械、化学、不動産、電気機械、陸運などと続く。あなたの業界の市場規模がどの程度あるかを調べてみよう。

また 8~ 9ページには業種別の業績展望も載っている。2012年から2014年にかけての 3年間でそれぞれの業界の売上・営業利益・純利益がどのように推移するかの見通しである。これによれば、3年連続で大幅赤字を計上しそうな業界は電力業界である。他はおおむね好転していく見通しだ。

昨年版のものと比較してみると傾向もつかめて興味深い。昨年の注目業界のトップには「原子力」「電力」などのエネルギー関連産業がきていたが、今年はスマホと SNS の業界になっている。また、アップルとサムソンの 2大スマホメーカーも特集されているのが今年の特長。

たった 1,000円(税別)で日本の現状が理解できるこの本、一冊手元に置いておこう。

★会社四季報業界地図 2013年版(東洋経済新報社)
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3594

短いし、PR 号っぽい内容だがそうではない。今日は以上。