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メールをやめてみる

ストーカー規制の対象に「メール送信」も加えられたそうだ。今や携帯の電話番号やメールアドレスを交換することはごく当たり前に行われる。つい 30年前、私が独身だったころは、女性から電話番号(もちろん自宅の)や住所を聞き出すことに成功したら、交際開始の第一歩として喜んだものだ。あれから 30年、今ではそれらの情報が名刺に印刷されているのだから、隔世の感がある。

スマホの「連絡先」に数千件の個人・法人のデータが入ってますよ、という人もいる。最近お会いした社労士の W さんもその一人で、本職の仕事以外に交流会や勉強会をいくつも組織されていて、ひっきりなしに連絡が入ってくるしこちらからも連絡している。

「数千人と瞬時に連絡がつくなんてすごいですね」と賞賛の言葉をおくったところ、「武沢先生は私なんかの何倍も登録されてるんじゃないですか?」と言われた。さっそく iPhone の登録件数を調べてみたら 200件しかなくて笑ってしまった。

ネット社会、ソーシャル文化などと言われるが、私は SNS やメールでの交流というのが得意ではない。覚えたばかりのころは楽しくて夢中になるが、あとはパッタリと使わなくなる。W 社労士に、「メールや電話は苦手なんですよ」と告白したところビックリした顔をして「でも、連絡のやりとりこそ武沢さんのお仕事なのではないですか?」と言われた。「いや、連絡のやりとりは私の仕事ではない。それは、仕事を補完するものです」とお答えした。

連絡に関しての私の理想は「ゴルゴ 13」である。

依頼主からゴルゴに直接連絡をとることはできない。新聞の三行広告に暗号メッセージを入れ、それをみたゴルゴの方から連絡を入れる。従ってゴルゴにはメールも電話もかかってこない。そんなものはもっていないからだ。依頼の内容は会って話す。従って連絡やりとりの目的はアポイントをとるためだけ。

そうしたシンプルなビジネス構造にしたい。そんなことを考えていたら、新聞広告で風変わりなタイトルの本を見つけた。

『3年で 7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』という。

人間関係は増やさず、むしろ切り捨てる。それだけで人生が劇的に変化する!と帯に書いてある。作者はまだ 32歳。

これに近いことをすでに実践しておられる東京の M社長も社交を断ってから会社が発展したことを思い出した。気になるので私も読んでみることにしよう。

★『3年で 7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3644