ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

さあ金曜日です。今週の雑感とお知らせをまとめてお届けする、『ウィークリー雑感』の時間がやってきました。まずは、12/17号で倒産の話題に触れました。それに対して与信管理コンサルタントの牧野さんから次のようなメールが届きました。債権回収側のプロから見た意見ですが、私も共鳴するところ大です。

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さて本日は、倒産について一言申し上げたくメールさせていただきます。少額管財制度による自己破産は経営者必須の知識だと思います。何故ならば、「会社を倒産させて自殺をする経営者は日本人と韓国人ぐらい」だからです。
仕事柄、日本企業の海外に対する債権回収のトラブル等のご相談を受けます。つまり、私は債権者側の立場で債務者を見ることになるわけです。外国企業では、会社の未払いに対して個人的・道義的な責任を感じる経営者はほとんど皆無に近いです。

むしろ、計画的かつ巧妙に全く別の会社や個人に資産を移動させたりして債務を逃れ、新しい会社で同じ仕事を始めます。また、ここまで悪質でなくても、「お金がないから支払えない。訴訟でも何でも好きにしてくれ。」と開き直ったり、「債権を半分免除してくれたら10回払いで支払う。」など、日本人ではとても思いつかないような独創的な提案をしてきます。

もちろん、海外の取引先が全てこうだといっているわけではありませんし、日本でもこのような債務者は多いと思います。但し、傾向として大きな違いが見られるのは事実です。

この違いは恐らく次の4点によると思います。

1)日本人の約束を守ることに対する社会的道徳観
2)手形取引と言う非常に厳しい金融システム(6ヶ月以内に2回不渡りを出すと銀行取引停止=倒産)
3)経営者の連帯保証や個人資産の担保提供などの融資制度
4)破産法における債務者保護・再起の重視

特に、3)、4)が一番大きいと思います。例えば、与信管理の発達している米国では、銀行でさえも、経営者(オーナー)の連帯保証を求めない、個人資産の担保提供を求めないのが普通です。代わりに、その企業の事業性に融資する、あるいは担保が必要であれば不動産ではなく、売掛金や在庫を担保に取ります。

米連邦破産法では、個人の自宅は競売にかけなくても良いし、再出発するのに必要な現金も日本より遥かに多く残すことが出来ます。

融資制度や法律などすぐに変更できない部分も多いですが、是非経営者の皆様にはもっと楽観的に考えていただきたいと思います。経営は命懸けだと言われますが、これは倒産するぐらいならば生きる資格がないと言っているわけでは全くありません。

倒産は必死で努力した経営者の勲章であるぐらいの気持ちで良いと思います。もちろんこれは、安易な気持ちで経営をしろと言うわけではなく、死にもの狂いで考え、行動した結果、うまく行かなかった場合はということです。ある意味では、企業経営は所詮、市場で顧客を取り合う経済的ゲームに過ぎないという冷めた視点も必要だと思います。

ナレッジマネジメントジャパン株式会社 代表取締役 牧野 和彦
〒107-0052東京都港区赤坂6-2-12サージュ赤坂2階
Phone: 03-5575-2436 Fax: 03-5575-2277 http://www.kmjpn.com
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牧野さん、ありがとうございました。日本を良くするには、こうした点の法整備や慣習改革・意識改革が必要になりますね。

12/18号『結果目標の終焉』に対して・・その1

関東でコーチングをされる阿部久美子さんからのメールを要約してお知らせします。

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売上や利益などの結果目標だけを追求していても限界がある、という内容のマガジンを読んでひとこと申し上げます。「良い結果」を望むのは誰でも同じなのですが、その先行指標として「原因づくりの目標設定」をする必要があるのです。それは、結果目標を否定するものではなく、結果目標から出てきた行動目標(原因づくり)に対しても意味のある指標をつくって、行動そのものの評価をしていこう、そして、行動そのものの満足度、成功度、達成度が上がってきたら、結果は必ずついてくるよ、、、という考えに立っています。
プロセス評価などを客観的にやる、、と考えてもよいかもしれません。
具体的にはどうするか、簡単なものですがこのページをご覧下さい。
先行指標作りの考え方がご理解いただけるはずです。

http://www.e-comon.co.jp/abesan.htm

有限会社 ユアーズ  阿部久美子
〒270-2253 松戸市日暮4の9の9
TEL 047-392-7551 FAX 047-392-7540
akumi@mb.infoweb.ne.jp  http://www.slt.co.jp/yours
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阿部さん、ありがとうございました。今日のフッタ広告主でもありますね。重ねて感謝します。

12/18号『結果目標の終焉』に対して・・その2

大阪でメンタルコーチをされている黒木桂桜さんからのメールをご紹介します。

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結論から言うと、「最終的には、結果目標と同じ物が出来る、組み立ての順番が違う」という事ですよね。やる気はとってもある、でも嫌な事や嫌なやり方をやらされると、やらなくて良いようにする事を一生懸命考える=資質の発揮は無い。

「この仕事をがんばる事は自分の人生の何に繋がっているのか」
(最強リーダーのパーフェクトコーチング:上村光弼著:PHP出版より)

を、考えていくことが「モティベーションが高まる」会社づくりの原点になる気がします。
「がんばれ社長!」では、原因作りの目標設定を“逆転の発想”と評しておられましたが、逆転の発想なら、徹底的に逆転したスタート地点を取っていただきたいのです。トップダウンではなく「社員の自己実現」(夢や希望・望み)から考える。「この仕事をがんばる事は自分の人生の何に繋がっているのか」を考えることからスタートするのです。

それを実施していくのに、なかなかよいね!と思う方法をご紹介します。それは、人の本質を引き出し、自分の生きる事の原理原則を体系的にまとめるための「ソース」というプログラムです。
「ソース」とは源。マイクマクマナスという教師であり最後には上院議員になった男性が、落ちこぼれといわれた学生の為に作ったものが、支持され広まった物です。私も、このプログラムを導くトレーナーの一人です。 http://www.voice-inc.co.jp/source で、詳しくご覧になれます。また、本も出ています。
・書籍「ソース」 マイクマクマナス著 定価:1500円
大手書店に在庫があると思いますが、こちらからでも↓
http://www.voice-inc.co.jp/webstore
・ソースミニCD無料     VOICEにTELかFAXでご請求下さい。
TEL:03-5772-0511 FAX:03-5474-5808
(住所・氏名・電話・性別・西暦で生年月日を明記)

さて、可能であれば、この流れ(フロー)を先導したり、後ろから見守ったり押し上げたりできる人専門家を置く。「伴走者」になる人を、育てる、もしくはそのプロを「コーチ」や「ファシリテーター」や「個人用コンサルタント」などとして活用する。利害関係の無いところで、守秘義務で安全を確保された環境の人専門家が必要なのです。

最後に、これらの流れがうまく行かないとしたら、怒る社長にびびる社員、この構図は「試しを許せない」・「違いを認められない」、気が短くなってしまった「見通しを立てる事の出来なくなった社長」が起しているのでは? と疑いの目を向ける黒木です。

メンタルコーチ:黒木 桂桜(くろき けいか)
大阪市阿倍野区 fwkw7755@mb.infoweb.ne.jp
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黒木さん、ありがとうございました。

ありがとう!『経営の教科書』(明日香出版)三度目の増刷決定。

全国の紀伊国屋など主要書店にほぼ出回っているはずです。もしお近くにない場合は、アマゾンなどネット書店でも買えます。


3/249-5242351-4851542

「がんばれ社長!」ホームページでは私のサイン入り書籍やメッセージCDなども注文受付を開始しています。発送は新年早々。どうぞご利用下さい。

https://www.e-comon.co.jp/cgi-bin/shop/shop.cgi

出版記念講演 4地区での講演を終了、あと2地区です。

・今日(12/20)福岡講演 残枠3席
・明日(12/21)徳山講演 残枠10席
http://www.e-comon.co.jp/kinensemi.htm