未分類

まず、パッション

ジャイアンツの優勝がかかっていたので、昨夜のNHK「プロジェクトχ」を見逃した方も多いだろう。私もその一人だ。ところで、この番組がなぜ高人気なのだろうか。その視聴者心理はどこにあるのだろう?

・感動するストーリー
・登場人物が皆かっこよい
・中島みゆきの音楽が良い
・ナレーションが絶妙
・司会者が好き
・・・etc.

私は「パッション(情熱)の物語だから」と答える。しかもそのパッションとは、ビジネスには必要不可欠の資源でありながら、今の日本企業に不足しがちなものでもある。それを補ってくれている栄養ドリンク役が、「プロジェクトχ」だと思うがいかが。

さて、パッションあふれる会社には、飛躍的達成を実現するためのエネルギッシュな発想風土がある。それは、世の多くの企業が段階を追った改善主義の達成だけを求めがちであるのと一線を画す。こうした、情熱的かつ建設的な職場風土のことを「ハイパフォーマンスOS」と呼ぶ。

さあ、昨日ご紹介した9/18のミーティングに於けるハワード・ゴールドマン氏と大橋禅太郎氏の話。続きをみてみよう。

昨日の「がんばれ社長!」をご覧になっていない方はまずこちら↓
http://www.e-comon.co.jp/SampleE-comon/backnumber/020924.htm

「ハイパフォーマンスOS」の思考回路は次のようになるとゴールドマン氏は言う。

1.今、何が起きているか → 2.何が可能か → 3.どんな行動を起こすか

昨日、ご紹介したもうひとつの「デフォルトOS」は、
1.問題発生 → 2.原因は何だ、責任は誰だ → 3.それを直せ!

というものだった。この二つを比較して、どちらが建設的で仕事が効果的になるかは一目瞭然だろう。

デフォルトOSの会社では、「なぜ~だろうか?」と問いかける。その答えは、「なぜならば~である」、となる。問題を特定し、その原因を究明し、その解決をはかるという繰り返しがデフォルトOSでは行われる。

一方、ハイパフォーマンスOSの組織では、今からできる最大限のことは何か、を絶えず問いかけ続けることになる。この両者の違いは大きい。なぜなら、「質問は答えを導き出す数式である」からだ。

さらに氏は、次のように指摘する。

組織に問題があることが問題ではない。むしろ、問題がないことの方が問題だ。なぜなら、私たちが何らかの野望やビジョンを描くことによって、必ずそこに新たな何かの問題を発生させるものである。組織の問題を消すのはいたって簡単な話。野望を低くすればきれいに問題はなくなる。だが、そのときには、やがて別の深刻な問題にぶつかるだろうがね。(フッフッフ)と笑う。

通訳も受けもつ大橋禅太郎氏さえ訳すのに困るジョークも飛び出るが、一貫して誠実でひやむきな人柄を感じさせていた。

さて、この日のミーティングであと一つ印象的だったことがある。それは、冒頭でも取り上げた“パッション”というテーマだ。パッションにあふれた人がいる。野球部の主将や応援団長経験者で、ものすごく元気な人がいるが、それもひとつのパッションかもしれない。
だが、組織がパッションに満ちあふれているというのは、決して元気な若者集団という意味ではない。年令や、活気とは別の次元の話なのだ。

結論から申し上げよう。ビジネスにおいて、パッションあふれる人とは、次のような定義の人をさす。

「どのような方法でその目標を実現するかまだ分からない状況の中で、可能性を心に描き、実現することにコミット(誓約)することができる人」

パッションあふれる組織とは、次のような定義の組織をいう。

「どのような方法でその目標を実現するかまだ分からない状況の中で、可能性を心に描き、実現することにコミットしても安全な環境である組織」

さて、このマネジメント・コーチは、米国本社の「マネジメントコーチネットワーク社」(CEO 大橋禅太郎氏)によって日本語によるサービスが昨年秋から始まっている。この二日間、同サービスの断片的な情報をお届けしたが、詳しくは、同社の日本語サイトをご覧願いたい。

http://www.managementcoach.net/index.html
サービスの概要 http://www.managementcoach.net/mc.html

また、この一年間の導入実績は26社であり、大企業からスモールビジネスにいたるまで幅広い業種業態で導入されているようだ。
顧客の声 http://www.managementcoach.net/client.html