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問題はなにか?

※昨日号で空海の『三教指帰』をは誤って「さんぎょうしいき」とご紹介しましたが、正しくは「さんごうしいき」と読みます。真言宗の住職の方に直接ご指摘いただき、恐縮しています。ここに謹んでお詫び申し上げます。

※「三教指帰、すばらしい。武沢さんがこういう教義にどういう経路でたどり着いたかを知りたい」という声も寄せられました。答えは明快です。「マンダラ手帳」で有名なクローバ経営研究所の松村 寧雄先生とお目にかかって以来、先生のセミナーでマンダラや空海(しいては仏教そのもの)を勉強し、興味が出たのがすべての始まりです。まだまだ興味深いことが仏教の世界にはたくさんあります。

さて、今日のメルマガ。

問い:「あなたの仕事の今の問題はなにか?」

そう聞かれて 3秒以内に答えられる人はいずれその問題を解決するだろう。だが、問題を聞かれても即答できないとか、長々と話してしまって要領を得ないのであれば、あなたは問題を解決できないだろう。

改善コンサルタントの柿内幸夫氏は著書のなかで「問題は、見えるようにした時点で八割解決する」と述べているが、それは製造現場のことだけではない。あらゆる「問題」について当てはまる。

「問題は何か?」と聞かれて即答できるようになること。その次に大切なことは、その問題を見えるようにしておくことである。視覚化することが大切なのだ。

たとえば、今の問題は「太っていること」だとしよう。その場合は、自宅かオフィスの壁に「太っていることが問題だ」と書いた紙を貼っておいてもよいが、それだけでは効果は乏しい。「半年以内に 80キロ→ 70キロにする」と書けばより良いが、さらに良いのは、醜く太ってしまった下腹の画像を貼り、その原因となっている大食いや間食の食品画像を貼れば、生理的本能的にそれを避けようという意識が生まれる。

私たちは理想や目標を掲げる機会は多いが、目を背けたくなるひどい現実を見える化することは少ない。今後は、問題の見える化も問題解決の重要なステップと認識し、実行されることをおすすめする。