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若さとは何か

若さについて考えさせられる興味深いメールを2通ご紹介しよう。

こんにちは小関です。私は現在28歳と気力、体力と充実しています!?しかし、18歳に就職してから24歳(会社を辞めるまで)まで一切運動はしていませんでした。酒、タバコ、女?とまだ若いからという自尊心からか、体力もあると思い込んでいました。蛙をぬるま湯につけて、それからじわじわと熱くしていくと、気づかない内にゆで蛙になるといいます。そんな感じで私も、体力や気力が落ちていることに気づかされたのは運動をはじめてからでした。

24歳に東京の会社を退職し、田舎に帰ってきて、お腹が微妙に出てきているのに気づきました。「はっ!これはいかん!」と思い、昔から体験してみたかった、空手を習い始めました。はじめのうちは、無理な運動からか、関節の痛みやぎっくり腰と家族のみんなからも、無理するなと忠告をうけていました。「やめたほうがいいよ」といわれると燃えるタイプの私は、これは絶対続けなければと思うようになっていました。

いつのまにか、体も慣れてきて、昔のように割れた腹筋や厚い胸板がもどってきていました。しかし、そんなことよりもっと驚いたのは、ストレスが発散されていたということ。ちょうど何をしたらいいか悩んでいた時期でもあったために、親や周りの人にあたってしまうことが多かったのです。

それが、運動をし、汗をかくことによって、何かからだの中の沈殿物が吹き出てくるようなきがしました。それともう一つは、頭が活性化されることです。これは今の仕事にも役に立っているのですが、体を動かしているほうが、アイディアが浮かんでくるのです。これは実は、不思議でもなんでもなく、体の仕組みがそうさせているのだと思います。体を動かし、汗をかくことによって、体の中のいいホルモンが分泌されることは間違いありません。

運動をする時間がないとおっしゃる方が、多くおられますが、机に向かってじっと考えているより、何倍ものアイディアが運動することによってわきでることをご報告したいと思います。勿論、きつい運動でも自分が楽しめることが条件ですが。

ココに面白い記述をご紹介します。

『私達は起立することにより重力に抵抗している。そのため体の筋肉や腱、靭帯からの神経刺激が脳幹に伝わり、脳全体を刺激する。歩くことにより下肢だけでなく、躯幹(くかん)、腕などからも刺激が脳に入る。これが脳を刺激するのだ。しかもこのように規則的な刺激が脳に入ると、妄想により異常に刺激されて、統一がとれなくなった脳が秩序だった興奮をするようになる。ちょうど座禅と同じである。白隠(はくいん)はこのように運動や手足を動かす仕事を大切にし、これを「動中の工夫」と呼んだ。座禅はこれに対し「静中の工夫」という。白隠は「動中の工夫は静中の工夫に勝ること百、千万倍なり」とまで言っている。つまり動においては心の乱れが少ないから、精神統一ができやすいというのだ。このように秩序だった脳の刺激は、ストレスにより異常に刺激され、混沌としている心を正常化し、活性化するのに実に役立つのである。』

・・・つまり、動くことによって、より安定し、充実すると言いたいのでは、ないかと私は思っているのですが、どうでしょうか。

(この内容と私のビジネスで扱っている製品はこれが体験できるので、もの凄く真に迫っている文面だと確信しています。私どものユーザーの体感した方々はそれぞれいろんな気づきがあるようです)

Marumitsu
TEL0238-37-3213 FAX0238-37-2984
E-mail: marumitu@ms3.omn.ne.jp
Web: ボディーバランス.com
http://www.omn.ne.jp/~mako21/

小関さん、ありがとう。

武沢の所感・・・歴史のはじまりから明治維新に至るまで、人々の陸上移動手段は徒歩か馬だった。当然、偉業の数々はフィジカル(肉体)的成功をなくしてはあり得なかったに違いない。明治以降、電車や自動車などの移動手段が発達し、偉業とフィジカルの相関関係は緩和された。頭の良さ、世渡りのうまさだけで、国家や企業をある程度はリードできるような時代になった。そんな時代背景が、白隠禅師のいう「動中の工夫」の恩恵を排除しているように思う。同時に、先日ご紹介した日経ビジネス誌「40代が社長の限界」説にある背景は、加齢とともに運動量が減るという現象が隠れているのかも知れない。ところで、小関さんが扱っているボディバランスってちょっと気になる。

次のメールはどう理解すれば良いだろう。

北海道から匿名希望のメールが届いている。

もう、名前は忘れてしまいましたが、私の地元北海道に、(確か)文化人類学とかの大家の先生がいるそうで、(北大の教授だったと思います)その教授の説によると、

・日本人の祖先「モンゴロイド」は、遊牧民として生活しているうちに、ある進化を遂げた。
・その進化とは、「幼児成熟」というものだそうです。
・日本人に、童顔が多いのはそのためですが、進化の目的は、「激変する環境の変化」に即応するため、であり、基本的に脳みそ の老化は起きない

というものです。ご先祖様とのたった一つの約束。それは、「どんなに環境が厳しかろうとも、必ず問題を解決して、新天地を目指せ!」この思い込みによるフレーズが良いか悪いかは分かりませんが、こういった使命感が私を燃え上がらせるのです。それから、この学説が真実なら、脳みその年齢は40代には達しないはずです。

なるほど、脳みそは老けこまない、という説を学者が唱えているとは心強い。

そういえば、「エピソード2」のヨーダは800才ながらライトセーバーをもって敵に一騎打ちを挑んだ。決して老け込んでなどいない。

人間が老け込むことがあるとすれば、それは脳の問題というよりは、肉体と意識の問題であろう。もし、肉体力の低下があれば、白隠のいう「動中の工夫」が得られないだろう。もし、意識の低下があれば、先端技術や最新知識を吸収しようという気持ちに欠けるだろう。そうした現象が起こりはじめるのは、統計的に40代からであるに過ぎない。それが企業業績と直結しているのであろう。

だからといって、社長の旬が30代である、とする説は無謀だ。私たちは、自らの肉体を改造し、いつまでもみずみずしく保つ工夫が必要だ。また、保守的な精神を排除するための工夫も欠かすことができない。その結果、社長業という気高い職業において、その限界が40代であるとする日経ビジネス誌の仮説を打破しなければならない。

若年世代へのバトンタッチを否定しているわけではない。否定してもしきれないパワーがもともと若者にはある。大切なことは、中高年がひっそりと引退し、余生を送る世の中ではなく、望むなら終世現役も可能な社会システム・経済システム・経営システムを作ることである。それが社長引退を早めることにもつながる。いずれにしろ、中高年がいつまでも活気を帯びていることが大切なのだと思う。