Rewrite：2014年3月26日（水）
世の中には、自分だけの力で結果が出せることと、一人では何ともならない出来事がある。
それを仮に「コントロール係数」と呼ぶことにしよう。コントロール係数が１００％、つまり、すべて自分の一存で結果が出せることとは何だろうか？一方、逆にコントロール係数０％の出来事とは何だろうか？
あなたが朝何時に起きるか、何を着るか、何を食べるか、何時に出社するか、いうことはあなたの一存で決まる。
その一方で、電車が時刻表通り動いているか、お天気はどうなるか、東京の株式市場はどうなるか、といったことは、あなたの意思ではどうにもならない。健康を例にとれば、「何歳まで生きられるか」ということは、コントロール係数０とは言わないまでも、かなり低いはずだ。しかし、長寿のための生活習慣として食事や運動、健康への悪習間を取り除くことなどのことはコントロール係数１００％だ。
人間関係を例にとれば、「相手の行動を変える」ということは、コントロール係数０だが、自らの行動によって相手の行動に影響を与えることはできるかも知れない。たとえば、信頼関係ができている伴侶や、子供に対してはコントロール係数はかなり高い。まとまりのない家族であればコントロール係数はかなり低い。
経営という仕事は、このコントロール係数をいかに高めていくかという事と、コントロール出来ない出来事への対処能力をいかに高めるか、ということである。
そこで、頭を整理してみよう。次のように言葉を定義するのだ。
・コントロール・・・自分の意思で結果を左右させようとする努力
・マネジメント・・・起きた出来事を受け入れ、そこから最善を尽くすこと
