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GAFAM四半期決算 ほぼ出揃う

●Appleの四半期決算が11月2日(木)に控えているが、ハイテク大手の四半期決算がほぼ 
 出揃った。結論からいえば、いずれも良好の部類といえる。特にコロナ禍明けで経済活動
 が再開し、デジタル広告予算がもどってきた。その恩恵を最も強く受けたのがAmazon
 で、GoogleやMetaもそれに続いている。

●ただ、AI市場の拡大からクラウド事業の伸びが大きく期待されたわけだが、その割には
 クラウドの成長率は前年より鈍化している。
 マクロ経済の見通しの悪さや地政学的不安によってクライアントがコスト削減に向かって
 いるようだ。
 クラウド事業では特にGoogleの伸びの鈍さが目立った。AIに強いと言われてきた
 Googleだけに、このAI戦争序盤戦での劣勢をどう跳ね返すか注目される。

●以下、各社の決算寸評。

1.マイクロソフト(第1四半期7-9月期)
 売上高は市場予想を上まわった。クラウド事業とパソコンソフトの好調がけん引した。
 一株利益もアナリスト予想を上まわり、時間外取引で同社株は5%上昇した。

2.Google(アルファベット、第3四半期7-9月期)
 売上高は市場予想を上まわった。マクロ経済が逆風のなか、広告収入が上昇に転じたこと
 が増収要因となった。その一方で、クラウド事業は売上、利益ともに市場予想を下回っ
 た。それを受けて同社株は時間外取引で5%下落した。

3.Meta(第3四半期7-9月期)
 売上高は市場予想を上まわる23%増加となり、2021年以来の高い伸びとなった。四半期
 純利益は、中核となるデジタル広告の好調さとリストラ効果で164%増となり、同社株は
 一時急伸した。しかし中東戦争の長期化で第4四半期の広告収入の伸びについて慎重な
 コメントをしたため、同社株は3%以上下落した。

4.Amazon(第3四半期7-9月期)
 売上高、純利益とも市場予想を上まわり同社株は時間外で5%上昇した。EC事業、クラウ
 ド事業が堅調なほか、広告事業が26%成長したことや、昨年来つづけてきたコスト削減
 努力などが一気に結実している。FTCの訴訟リスクを抱える同社だが、決着には長い時間
 がかかりそうで、業績環境という面ではGAFAMのなかでも屈指の良好さといえる。