コミュニケーションを良くしたい

Zoomセミナー、残念な受講者

●Zoomセミナーに参加される方の94%は良好な参加者だ。講師の話をよく聞き、
 適切な質問や感想を返してくれる。

●Zoomセミナーに参加される方の3%はありがたい参加者だ。セミナーの完成度が
 高まるような効果的な質問や感想、ときには反論をしてくれる。

●Zoomセミナーに参加される方の3%は残念な参加者だ。
 ほかの参加者が白けてしまうような質問や発言をくり返す。
 また、発言や質問を求められても「いえ、ありません」としか答えない人も残念だ。

●講師として10分、20分解説し、一息入れて受講者の反応を確かめる。
 「ここまでで何かありませんか?」と水を向けたときは、感想や質問を返してほしい
 合図 でもある。優秀な人はそこでありがたいリアクションをしてくれるが、
 残念な人はいつも「いえ、ありません」としか答えない。

●Zさんは毎回「いえ、ありません」と答える残念な人だ。
 仕事ができそうな経営者なのに、Zoomセミナーではどうしていつもそうなのだろう?

●ある日のこと、私は心を鬼にしてZさんに聞いてみた。

「Zさん、『いえ、ありません』じゃなくて、当てられたら何か発言するのがマナーだと
思ってください。あなたはいつも、『ありません』と言いますが、本当になにもないのですか?」

Zさんの表情は一瞬固まったが、すぐに答えが返ってきた。

「進行の邪魔をしたくないので」という。
「私が的外れな質問をすることでセミナーの進行を妨げてしまっては時間がもったいないし、他の受講者にも失礼になる。だから、よほど大きな疑問でもないかぎり、黙っているようにしています」

●Zさんの奥ゆかしさはわかるが、それこそ野暮な態度というものだ。すべて計画どおりに 
 進行したセミナーほどつまらないものはない。それだったら、録画セミナーでよい。
 参加者との掛け合いの中から生まれる台本にない意見交換がライブセミナーの醍醐味だ。

●優秀なセミナー受講者は講師の能力をめいっぱい引き出す。
 残念な受講者は周囲を気づかって発言も質問もせず、予定調和のようなセミナーを好む。