人事労務組織

阪神タイガースとパルグループの共通点

※阪神タイガース、18年ぶりの優勝おめでとうございます。
 シーズンの序盤・中盤・終盤と優勝チームにふさわしい天晴れな勝ちっぷりでした。
 経済効果はWBCで日本が優勝したときの1.5倍ほどになるという試
 算もあります。飲食に買物にシルバーウィークは大盛り上がりでしょう。

●パリーグはオリックスの優勝が濃厚で、そうなると大阪と兵庫を本拠地にするチームが
日本一を争う可能性がでてきた。いわゆる関西ダービーが実現すると、阪神タイガースと
南海ホークスが激突した1964年以来59年ぶりとなる。もしそうなれば、さらに経済効果が高まることだろう。

●阪神タイガースが強くなった理由はネットにたくさんアップされているが、私が一番注目しているのは新査定基準。どのチームも四球は加点対象だが、岡田新監督は就任早々、
球団とかけあって四球をヒットと同じ査定に格上げした。

●それによって、他チームを圧倒する四球奪取が多いチームに生まれ変わったわけだ。
その結果、ホームランや長打率は決して高くないものの、得点が多いチームに生まれ変わった。少ないチャンスをものにして得点し、もともと強かった投手陣を中心に守り抜くチームになったのだ。
選手の個性と力量を見抜き、それにふさわしいチームカラーを作りあげる。
それには新査定基準が欠かせなかったわけだ。

●アパレルのパルグループ(東証プライム、2726)は数年前、ネットで自社のブランド力を高めるために社員の評価基準を変えた。
Instagramのフォロワーが1万人を超える社員・パートアルバイトには手当を加算することにしたのだ。
すると社員は目の色を変えて発信に工夫を凝らすようになる。当時の社員総数は3,000名を超えていたが、1,700名がインスタで情報発信を開始。その結果、総フォロワー数は1,000万人を超える圧倒的なメディア企業に変身した。
同社はいまや、ほぼ4K企業(高成長、高収益、好財務、好待遇)である。

★パルグループの評価制度の詳細はこちら。
 https://palgroup-recruit.jp/workplace/incentive/

●阪神タイガースとパルグループに共通していること。

1.選手(社員)にがんばって欲しいことは何かを明確にしている
2.がんばってくれたらそれに酬いる基準が明快である
3.「アレ」などを合言葉にチーム全体のゴールがある
4.チーム事情に応じて査定基準が柔軟に変えられる

●評価制度が固定化して意味をなさなくなっていないだろうか。チーム事情に応じて改訂していこう。