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自責と他責、そしてレジリエンス

●自責と他責。あなたはどちらのタイプですか?

プロスポーツをみていると、負けが込んでいるチームほど他責になりがちです。
「ベンチがあほやから」と言い放ってそのまま引退した野球選手がいました。
サッカーでも選手とサポーターが言い争いする場面をよく見ますが、共通しているのは
負けが込んでいるときです。
今の阪神タイガースのように勝率が高いチームで他者批判は起きません。

●では、他責が悪で自責が善なのか?
私はそう思いません。なにごとも適度なバランスが必要で極端な自責もまた悪なのです。
自分を責めすぎると心の病をかかえることになります。ただし、リーダーだけは別です。
特に経営者は、すべての責任が自分にあると考えたほうが良いし、
そのほうがうまくいきます。

●よく「うちにはろくな人材がいない」「そもそも零細中小では優秀な人材など
採用できっこない」などと嘆いておられる社長がいます

そんなことは今さら言うまでもないことで、至極当然のこと。生身の人間ですから一度や
二度はそうした愚痴も許されるでしょう。しかし、ずっと同じ嘆きを続けているとしたら、
それは思考停止と責任回避のそしりを受けることになります。

●イギリスの経済学者トーマス・グレシャムは言いました。

「組織とは平凡な人が集まって非凡なことをなすところ」。

私はこの言葉が大好きで、経営者やリーダーの皆さまとシェアしたい言葉だと思っています。

●要するに会社とは、ごく普通の人が集まって普通ではない結果を出すところなのです。
ということは、1+1が2ではなく3や4や5になるということ。それが組織力、チームプレイ、連係プレーの妙といえます

●サッカーを見ていると、監督が変わったとたんに強くなったり弱くなったりすることが
あります。個の力は変わっていないのに、そんなことがおきるのはひとえに組織力です。
仕組みやシステム、意思統一の力です。従来と同じプレーにみえて、そこに目的や意図が
あるだけで結果が違ってきます。なにより先に選手の目の色が違ってきます

●「組織とは平凡な人が集まって非凡なことをなすところ」

むしろ、際だって優秀な人がいないほうがよいでしょう。なぜなら、相対的に他の人が
物足りなくなって、優秀な人のワンマンチームになるからです。

●「一人の100歩より百人の1歩」はニデック(旧・日本電産)の永守会長の言葉ですが、ニデックが大きくなったのは普通の人を上手に活かして普通ではない仕事をさせてきた
永守会長の指導力にあります

●社員が優秀でないことをグチるのはやめて、それをいさぎよく受け入れましょう。
そのうえで、どうすれば非凡な成果があげられるかを考えるべきです。その段階で経営者は徹底的に自責であるべきです
「あいつさえもっとちゃんとしてくれたら」などと思わないこと。今のままでもうまくいく方法を考えるのです。そうすると不思議なことに、まず経営者自身がストレスから解放され、当該社員も楽になり、予期に反して伸びることもあるのです。

●今日のヘッダー広告はアッシュさんのレジリエンス研修です。
社員の心を鍛える取り組みはとても大切なことです。社員に職務遂行のスキルを教えるだけでなく、仕事に取り組むうえでの考え方を教えてあげましょう。

●従来からよくあるポジティブ研修とか目標設定と達成のための研修、意識改革の研修も
結構ですが、いま必要なことは心の柔軟さをもつための方法を教えてあげること。
それを英語でレジリエンスといいます。
今後ますますストレス社会が進行するでしょう。
いま、レジリエンス研修に企業の注目があつまっています。

●主催者のアッシュさんからうかがったのですが、先月のセミナーは46社63名から
申込みがあり、9月開催分も告知開始の5日間だけで7社16名の方々から申込みが
来ているそうです。
よろしければぜひ。
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9/20(水)16時00分~17時00分(オンライン開催) 資料進呈!

『レジリエンス3つの誤解』

 ・ポジティブでなければならない??
 ・落ち込んではいけない??
 ・頑張らないといけない??
大切なことはしなやかに復元すること。そんなやり方を管理職と一般職の
双方が習得し、組織全体でアクションできるチーム作りをめざす方法。

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■■主催:株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング
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