VRとARにAIがクロスする時代か

●子どものころに空想したいろんなことが実現しつつある。
「空飛ぶクルマ」や「無人タクシー」、「タケコプター」（一人乗り垂直離着陸機）などはすでに実用段階に来ているし、「飛び出すテレビ」もほぼそれに近いことが可能になった。「どこでもドア」だってVRを使えばすでに実現している。

●革命は深く静かに少しずつ進行する。渦中にいると革命が起きていることに気づかない。
あの英国の産業革命にしたって1760年代から1830年代まで70年もかかっているので、当時の英国人は革命の最中に生きたとは思っていないはずだ。

●1995年ごろに始まったIT革命も、あれから30年近く経つがいまだに終わっていない。
むしろDX革命、AI革命とテクノロジーの進化が加速するたびに革命がスケールアップしている。だが私たちの多くは革命の真っ最中を生きているとは自覚していない。

●「VR革命」とか「VR元年」と言われたのが2016年のこと。友人のオフィスで初めてVRを体験したあの衝撃が忘れられず『Oculus Go』（オキュラス ゴー）が発売された2018年に速攻で購入した。
その後「VR革命」から「メタバース革命」と呼び名は変わったが、こちらも時間がかかっており、今のところ大きな変化にはなっていない。

●ところがVR革命、AR革命も今なお進行中なのだ。
まずFacebookの親会社「Meta」が今年の秋にVRゴーグルの新製品、『Meta Quest 3』を発売する。
2020年秋に発売された『Meta Quest 2』の後継機となる。もちろん私も購入予定だが、一層すごいことが10万円を切る価格で可能になる。

●さらに昨日発表されたのがAppleの『Apple Vision Pro』だ。
こちらはVR（仮想現実）ではなくAR（拡張現実）のための端末となる。
日本円で40万円を超える価格になりそうで、軽い気持ちでは手が出せないが、AppleがMacやiPod、iPhoneで従来の常識を一変させてきた実績があるだけにARが私たちの新しい現実になる可能性がある。ともに目が離せない動きだ。

★Apple Vision Pro（日本発売は2024年）
　 https://www.apple.com/apple-vision-pro/

★Meta Quest 3（年内発売予定）
　https://about.fb.com/news/2023/06/meta-quest-3-coming-this-fall/