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マネジメントコーチ その2

ミーティングをすると歯ぐきから血が出ませんか?

「ガズーバ ~奈落と絶頂のシリコンバレー創業記」(インプレス刊)を書いた大橋禅太郎さんの言葉だ。

氏は単身乗り込んだシリコンバレーで「ガズーバ」というITベンチャーを起業し軌道に乗せた。今年、日本に戻り、再び起業。それが、「マネジメントコーチ」なる日本では未知なるビジネスだ。

ミーティングの成果は二つにひとつ。それは出席者のテンションが高まって終わるのか、下がって終わるのかのいずれかだ。
一般的には、発言のルールを特に決めずに開催するミーティングが多い。
たまたまポジティブなメンバーが多いと盛り上がる。ネガティブなメンバーが多いと、重く沈んだミーティングになる。
また、ポジティブ過ぎて、何でもやれてしまうように感じるミーティングでも上滑りだ。
主催者は、それらのことを成り行きにまかせていてはならない。目的に沿ってミーティングをコントロールすることが大切だ。

そこで登場するのがマネジメントコーチ。
彼らはミーティング運営のプロといえる。

ミーティングの成果を上げ、実効あらしめるには、それなりの方法がある。
まず発言は、「注文」「提案」「明確にするための質問」のいずれかでなければならないという。

A君「先月は3件の新規受注という目標だったのですが、新規訪問の時間がなかなかとれなくて・・・。結果は出ませんでした。クレーム対応に追われるケースが多かったものですから。」

上司「君は3ヶ月つづけて受注ゼロじゃないか。いつになったら結果を出してくれるんだね。」

A君「ええ、わかっています。私なりに一生懸命やっていますので、近いうちに何らかの結果を出しますから。」

などという会話は非生産的だ。これではまるで、「やれ」「やれない」の押し問答みたいだ。

プロジェクトのミーティングでも同様だ。

「たしかにそのようにやれば良いのは分かっています。でも、うちにはこういう問題もあるので、コトは簡単には運びませんよ」などという懐疑的・破壊的発言は許されない。

まず、やるのか、やらないのか。
やるのならば、どうすればやれるのか。やらないのなら、他のどんな方法で問題を解決しようとしているのか、を決めるのが問題解決への健全なアプローチだ。第三者的な発言しかできない人を会議に参加させているのは、経費と時間のムダだ。

発言は、問題を解決し、目標を達成するために焦点を当てねばならない。そして、目標や計画を確認し、メンバーでそれを共有するのだ。

マネジメントコーチがいるとどうなるか。

「ショットガンが頭に突きつけられて同じリクエストをされたら、おまえの答えは変わるか?」

などと、時にはあたまをガツーンと殴られるようなパワフルフレーズが飛び出す。
もともと目標や計画に対する執着心が乏しく、言い訳が先に立つメンバーに対しては、理屈で説得しようとせず、こうしたパワフルフレーズの方が話が早いときもあるという。

マネジメントコーチは的を得たフレーズの宝庫でもある。

マネジメントコーチを社内に雇うということは、「歯医者へ行くようなものだ」と大橋さんはいう。
やらなければいけないのだけど、うれしくない。でも行ったら問題が減っている、というわけだ。そこで冒頭の言葉が飛び出た。

コーチがミーティングやプロジェクトに加わり、共通のルールをメンバーに浸透させる。それによってメンバーの発言内容を注意深く見守る。「発言イコール思考」だからだ。
そして思考回路を目標志向・成功志向に変える手引きをするのがマネジメントコーチという存在だ。

シリコンバレーを中心に発展したこのサービスが日本にも飛来した。二つに分派して飛来したようだ。
ひとつは、個人対象のサービス。あなたをマンツーマンでコーチしようというサービスだ。
あとのひとつが、組織対象のサービスだ。経営会議やプロジェクトなどにコーチが入り、所定のセッションを通してメンバーに新しい思考回路やコミュニケーション回路を「インストール」するものだ。

大橋禅太郎さんは、シリコンバレー直伝のマネジメントコーチサービスを日本に持ち込んだ。それは組織対象のものだ。
この夏からサービスを開始し、大手企業を中心に早くもフル稼働に近いという。

「大橋禅太郎サイト」 http://www.japanpress.com/

その大橋さんが名古屋非凡会に来て、60分の体験セッションをやってくれる。名古屋非凡会は11月29日(木)18:00からだ。

非凡会案内は「e-comonサイト」から →http://www.e-comon.co.jp/
申込みは mailto:take@e-comon.co.jp まで