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新しいテクノロジーや文明に好意的?

新しいテクノロジーや文明に好意的?

●どこまで本当の話か分からないが、日本と外国ではAI(人工知能)に対する
受け止め方が180度異なるのだそうだ。

日本人にとってAIといえば「ドラえもん」や「鉄腕アトム」といった人と共存する頼もしい存在で、ポジティブな印象があるものだ。一方、多くの外国人にとってAIとは
『2001年宇宙の旅』のHAL 9000なのだという。突如反乱を起こして人間を敵にまわす
AIだ。

●日本は唯一の被爆国でありながら、原子力発電をやめようとしないのも、根底にある精神は、新しいテクノロジーや文明に対するポジティブさだろう。

●明治維新のあと文明開化が起きたときも、多くの侍はあっさりと四民平等を受け入れ、
髷を切り落とし、和服を洋服に変えるなど洋風化に対応した。その変わり身の早さは外国も驚くほどだ。

●私も新しいものが大好きで最近は「ChatGPT」や「Midjourney」漬けの日々を送っている。家族は「まるでAIに支配されちゃったみたい」と言う。たしかに夢中にはなっているが、支配されたわけではない。むしろ支配しているつもりだ。

●テクノロジーに好意的な日本人とはいえ、個人間ではかなり温度差がある。

我社のスタッフに、画像生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」について解説したところ、意外に冷たい反応が返ってきた。
ものの1分もしないうちに希望通りのデザインを4パターンも生成してくれるので
「すごい」「すばらしい!」と言うのかと思いきや、正反対だった。
冷静な声で「いかにもAIという感じのデザインで使えない。
手作業の方が確実で早くいいものがつくれる」と言うのだ。

●たしかに標準設定では欧米的な画像が多く生成される。外国製のソフトなのだから当然のことだろう。しかしこちらの指示でいかようにも変えられる。宮崎駿風とか手塚治虫テイストのデザインだって生成可能なのだ。スタッフの興奮度が低いのは、彼がデザインを基礎から学んできたからだろう。

●デザイナーとしての自負と誇りがある。著作権はどうなるのか?自分の仕事はどうなるのか?といったこともAIデザインに対して懐疑的な気持ちになっているのだろう。

●しかし私たちはAI革命を止めたり、敵にまわしたりすのではなく、使いこなす知恵をもとうとすべきだ。AIをより賢明に使いこなす側に回ることを考え、時代の変化を追い風にすべきだと思う。

キューブリック監督のSF映画が20年遅れで現実になりつつある。それを潔く受け入れるときだ。

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