文書生成AIとデザイン生成AIの組合せ

●子供が小学生に上がったころ「おとうさん、ワンチャンの絵をかいて」とせがまれたことがある。弱ったなぁと思ったが、お絵かき帳にクレヨン持参なので断りきれなくなり犬の姿を思い出しながら描き始めた。

●しかし、できあがったわたしのワンチャンは胴長の馬だった。
「ちが～う」と言いながら子供が泣きだし、向こうへ行ってしまった。
あわてて家内が犬の絵をかいてなだめてくれたが、あれ以来私は人前では絵を描かないようにしている。

●そんな私でもこれからは絵心のなさを克服することができそうだ。
昨日の日曜日のすべてを「Midjourney」（ミッドジャーニー）の修得に費やした。今話題のデザイン生成AIで、絵心がまったくない私のような者でも使えてしまう。

●ログインしてまっ先につくったのはむかし子供を泣かせた「白い犬」だった。リベンジのつもりだった。白い子犬を抱える女の子のデザインだが、これなら絶対泣かないはずだし、「もっと描いて」とせがまれるだろう。

●AIにデザインを自動生成させるためにコマンドを入力する必要がある。ChatGPTと同じくコマンドのことを「プロンプト」という。
プロンプトは英語の文章または英単語で入れるわけだが、英語が苦手でもChatGPTに英訳してもらえばよい。デザインの生成には1～2分を要するが、4案同時につくってくれる。その中からお気に入りのものをダウンロードしても良いし、さらに別パターンのデザインを要求することもボタン一つでできてしまう。

●AIのサーバーにある世界中のデザインデータを参照しながら、プロンプトの指令通りのデザインを自動生成する。まったく同じプロンプトを入れても100％同じデザインが生成されることはなく、その都度異なるのだ。

●こちらがイメージした通りのデザインを生成させるようになるにはプロンプトのワザが問われる。そのためには何日も何週間も何ヶ月もかかるだろうが、とりあえず及第点のデザインでよければ数分で完成する。

●ChatGPTにこんな質問をしてみた。

「宇宙時代の企業の姿はどんなイメージ？」

すると近未来の企業の姿が文章で出てきたので、その一部をコピーし、ChatGPTに英訳してもらう。
その英語を「Midjourney」のプロンプト欄に貼り付ければ、宇宙時代の企業の姿が画像になる。

●そうして完成したイメージはアメコミのヒーロー物の場面みたいで気に入らないものだったが、プロンプトをレベルアップすればもっとすごいものができあがるだろう。

●私はかねてから経営計画はデザインされたものであるべきだと思ってきた。しかし現実問題として誰が望み通りのイメージを作れるの？
という問題がある。プロにお願いする場合、こちらのイメージを言葉にするのが難儀だし、プロがつくってくれたデザインを修正要求するのも気が引ける。

●だが、これからは文書生成AIとデザイン生成AIの合わせ技によって私のようなデザイン音痴でも制作が可能になったということだ。

昨日は相当カルチャーショックだったようだ。夢のなかでもデザインを作っている自分がいた。

★デザイン生成AI「Midjourney」（ミッドジャーニー）
　→ https://www.midjourney.com/home/

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