利益額と利益質からみたAmazon株
●Amazonが収益を大幅に減らし、アナリスト予想も下回った
一方、Meta(Facebookの親会社)の収益も大幅に減っ
この報道をみてあなたは何をお感じになっただろうか。
●私は、アメリカ人投資家は本当にコストダウンが好きだな、とい
その気持ちは分かるが、そこには超短期的視点しかないのが残念だ
●ことほどさように株式市場には短期投資家が多い。
それもそのはずで、大手の投資会社といえども運用責任者はサラリ
だからAmazonは「売り」でMetaは「買い」が正解となる
●長期投資家はその逆手をとれば良いのでやりやすい。
長期的な視点で会社をとらえるわけだ。短期筋がせっせと打ってい
ただ、単純に短期筋の反対をやれば良いわけではない。短期でも長
●そこで長期投資家が注目したいのは、利益の質を評価する発想。
利益が前年比○○%増えた(減った)と騒ぐのではなく、利益の質
●堺屋太一氏が『組織の盛衰』で書いている”三比主義”からの脱
三比主義とは、「前年比」「他社比」「予算比」の3つである。こ
●そこで堺屋氏はこんな公式を編み出した。
利益質=利益額×継続性×外延性×好感度
この公式にそって利益質を吟味すれば「質の良い利益」なのか「質
●「継続性」とは、売上の継続性を問うもの。来期以降もリピート
「外延性」とは、顧客の多くが他の自社製品・サービスを買ってく
「好感度」とは、売り手も買い手も気持ち良く取り引きできれば加
●仮に前期の経常利益額が3,000万円だっとしよう。
継続性0.7、外延性0.7、好感度0.7だった場合、次のよう
利益質=3,000万円×0.7×0.7×0.7=1,029万
反対にすべてが加点されるなら次のようになる。
利益質=3,000万円×1.3×1.3×1.3=6,591万
利益額は同じでも利益質の差は6倍以上になるわけだ。
●また「継続性」のなかには、その利益の再現可能性も考慮すべき
●たとえば、人材投資・DX投資・環境投資・設備投資・研究開発
なぜなら、Amazonはどの会社にも増して研究開発や先行投資