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Z世代が歴史を変える

Z世代が歴史を変える

●イタリアのサッカー情報サイトは堂安選手を「神の子」、三笘選手を「左サイドの矢」と称賛した。Z世代が大活躍するサムライブルー。
まさか真冬にこれだけ熱くなれるとは思っていなかったが、彼らのおかげで師走であることをも忘れてしまう。

●幼少期の時代背景が子どもの将来を決める。インターネットが空気や水のように、あたりまえに存在した彼らのことを「デジタルネイティブ」という。同時に彼らは「Jリーグネイティブ」でもある。

●「Jリーグ」が誕生して来年が30周年。彼らが生まれたときサッカーボールがありサッカー教室があった。昭和の世代が『巨人の星』を見て野球少年になったように、平成生まれの彼らは『キャプテン翼』を見てサッカー少年になった。

●「Jリーグネイティブ」は翼選手みたく海外プレーが当たり前。
今、海外でプレーする日本人は60名。今回の日本代表チーム26名のうちなんと20名が海外組だ。初出場した98年日韓大会が0名だったことを思うと、海外組の急増が日本サッカー発展の原動力になっているのは間違いない。

●29年前、今回と同じ場所で「ドーハの悲劇」が起きた。
悲願のW杯初出場がロスタイムのコーナーキックで絶たれ、全員が崩れ落ちた場所だ。その時ピッチにいたのが森保一選手。今の日本代表監督だ。
今回のスペイン戦でも終盤のアディショナルタイムに「あの時のことが脳裏をよぎった」と森保監督。

●だがピッチにいる「Jリーグネイティブ」の強みは、それを知らない。
しかも、相手がドイツやスペインでも物怖じしない。普段からやっている相手だし、楽ではないが本気で勝てると思っている。

●Jリーグネイティブではない先輩選手(非ネイティブ)が直前予想でドイツ・スペインには「勝てない」、「引き分けで十分」と予想していた。闘莉王選手や福西選手、本田選手がそう予想した。いや世界中がそう予想したはずだし、前園選手にいたっては「僕らの世代では勝てる可能性はゼロだった」と認めている。

●今日24時から日本サッカーの歴史を塗り替えるベスト8への挑戦がある。
強靱な配信インフラが話題になっているABEMA。AWSのクラウドが支えているが、さすがに今夜はアクセス制限が入るかもしれないそうだ
万一のときには地上波放送もあるので大丈夫。

Jリーグネイティブたちがつくる新しい歴史の目撃者になろう。