実話ベース物語

大人向け名古屋ミニツアーを開催しました

かなり昔のことですが、ある旅行会社の社長から「一緒に大人向けの旅行会社を起ち上げませんか?」と誘われたことがあります。
歴史好き、民話好き、神社仏閣好き、温泉好き、郷土料理や地酒好きな大人を対象としたディープな旅行社で日本人だけでなくインバウンドの観光客にもウケるはずだというのです。

興味津々ではありましたが、旅行は趣味にとどめたいと思い辞退しました。
ただ、現在でも旅行のプランニングをしたりエスコートをするのが好きで、つい最近もこんなミニツアーを主催しました。

「環境経営入門講座」のメンバー向けスピンオフ企画で恩田塾長を囲んでのマイクロバスで周遊する半日名古屋ツアーです。
午前10時半、名古屋駅集合。
全国各地から集まった皆さんはさすが、ドンピシャ3分前に集合。10数人で貸切バスに乗り込み、ひつまぶしで有名な熱田の「蓬莱軒(本店)」へ向かいました。

多くの方は体験済みのひつまぶし。
しかし蓬莱軒の本店でいただくのは格別。
支店にはよく行く私ですが、本店でいただくのはなんと12年ぶりです。
いつ食べても、何度食べてもひつまぶしは美味しい。
今回も最高でした。

ゆっくり一時間かけて昼食をいただいた後は、熱田神宮を参拝。
意外に知られていませんが、源頼朝の母親は熱田神宮の宮司の三女で、由良御前という方。熱田神宮にほど近いお寺が頼朝生誕の地といわれているのです。
「え、鎌倉生まれじゃないの?」「頼朝が名古屋生まれってピンと来ない」と思われているようです。
熱田神宮を崇拝した頼朝は、のちに鶴岡八幡宮に「熱田社」を勧請しています。

また、桶狭間で今川義元への奇襲に成功した織田信長は戦勝の御礼に熱田神宮に築地塀を寄進しています。
土と石灰を油で練り固め、瓦を積み重ねて上部を桟瓦で葺いた優雅で重厚な築地塀。
460年経った今も塀としての役目を果たしているのは驚きです。
直接触れることができるので信長ファンにとっての聖地です。

「日本書紀」では「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)、「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)、「八咫鏡」(やたのかがみ)を三種の神器に定めています。
現在も三種の神器は皇居の賢所(かしこどころ)にありますが、オリジナルは勾玉のみで、剣と鏡は「写し」「分身」です。
鏡の本体は伊勢神宮に、剣の本体は熱田神宮に祀られているのです。

「凶」が出ない熱田神宮のおみくじを引いたあとは神宮内のカフェでゆったり歓談タイム。
好きな席に座って恩田塾長に環境問題の相談をする人、めいめいが話したい人との話題に盛り上がる人など、ここでも活発な交流があり、たっぷり一時間過ごしました。

帰路はすこし迂回して名古屋城を経由。
「尾張名古屋は城でもつ」といわれた名古屋城だけに往事には日本最大級の規模を誇っていました。
金のシャチホコを天守閣にいただき、陽光を浴びて光り輝く様は名古屋っ子の自慢です。
熊本城、大阪城と並んで日本三名城といわれますが、諸説あって熊本城のかわりに姫路城を三名城に加える説もあります。

午後3時すぎ。
名古屋駅にもどって赤福餅をお持ち帰りいただいて解散という5時間のミニツアー。
東京、神奈川、大阪などからもご参加いただきました。

夕食付き、お酒ありの企画も考えたのですが、女性が参加しやすく、遠方の方の日帰りも可能なこの時間帯に開催したわけです。
タイミングを見計らってまた企画します。
次回考えているのは、「豪華特急『しまかぜ』で行く伊勢神宮外宮・内宮参拝&松阪牛焼肉と赤福餅本店日帰りツアー」です。
あるいは、来年の大河ドラマが『どうする家康』なので、三河岡崎を巡る旅も興味深いですね。