実話ベース物語

床屋の大将とジョブズのルーティーン

今日のYouTube新作

■企業も個人も「サステナブル」待ったなし

今最注目のキーワード『SDGs』。
そしてサステナブルとは?
ビジネスだけでなく、個人レベルでもサステナブルが問われる時代に。
あなたはどんなことをしていますか?

床屋の大将とジョブズのルーティーン

「いつも通りですか?」
「お盆も終わりだから、秋仕様のカットで」
「お任せください」

行きつけの床屋に行ってきた。
いつも朝一番に行くので気がつかなかったが、大将は音楽にこだわりがあって店内のBGMを時間帯ごとに変えているそうだ。

原則として午前中はC17のスロウ・ボサノバを、午後はC5のサロン・ジャズを、夕方以降はその日の気分でA60のリクエストJ-POPにしたり、B30の最新☆洋楽にする。
お客さんによっては「ハワイアン」とか「沖縄民謡」などと好みのチャンネルを指定する人もいる。
ある年配のお客はいつも「浪曲」だそうで、自然と大将も浪曲に詳しくなってきた。
こんなことができるのもお一人様限定床屋の成せるワザだろう。

店内を流れていた「スロウ・ボサノバ」の力感のない女性ボーカルの声は確かに心地よい。朝らしい爽やかな曲が続いた。
朝のフィーリングは一日を左右するだけに音楽が果たす役割は大きい。

朝のルーティーンにこだわりをもつ人は多い。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏は、起床直後に「今日はどんな良いことが待っているだろうか?」と考えたそうだ。
これは非常に大切なことで、私たちの多くは知らず知らずにネガティブな思考に引きずられていく。
とりわけ朝は血圧が下がっているだけにテンションも下がりやすい。

「ちくしょー、盆休みが終わっちまった。どうしてもっと有意義に過ごせなかったんだろう」

「あ~あ、朝から暑いなぁ。どれだけ寝ても寝たりない。今日の仕事はテキトーに切り上げて早寝しよう」

こうして何らかの不平・不満や否定の意識を抱えて一日をスタートするとその気分が一日を支配する。
そして実際に冴えない一日になる。
外言と内言がある。
外に向かって言葉として発せられるのが「外言」で、心の内にある無意識の思考が「内言」。
実は「内言」の方が潜在意識に与える影響は大きい。

ジョブズみたく「今日はどんな良いことが待っているだろうか?」と自問することは、仮に言葉として発しなくても心でそう思うだけで潜在意識が勝手に良いことをさがし始める。
それが知らず知らずに可能性やチャンスに目をむけるポジティブ思考につながっていく。
人生において数多くの辛酸をなめてきたジョブズならではのメンタル操縦術と言えそうだ。

Amazonの創業者、ジェフ・ベゾス氏は、毎日8時間の睡眠をこころがけているという。
午前中はゆっくり過ごすため、会議やアポなどの予定は早くても午前10時からと決めている。
アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究では、ポジティブ思考と睡眠時間の関係を研究したところ、十分な睡眠がよりよい思考をうみ、自信をつけるという研究結果がでた。

私もだいたい22時に寝て6時に起きるので8時間睡眠だ。
朝食前にメールやニュースをチェックする。
意識的にポジティブな過ごし方をしているわけではないが、ネガティブな事件や事故のニュースは読まない・見ない・聞かないようにしている。

30代、40代のときは起床直後に目標を確認し、時には目標を朗読したり、大きめの声でアファーメーション(自己宣言)して自分を鼓舞した。
ポジティブになることに心血を注いでいたわけだが50代以降はメルマガ執筆することでポジティブになれるとわかった。
それ以降朝からテンションを高める必要がなくなったといえる。
自然体がよいと思うが、自然のままだとネガに触れがちなのでジョブズ風の自問は私もマネさせてもらっている。

「ながら族」ができないのでBGMをかけて仕事をしたことがないが、これも床屋の大将を真似て音楽をかけながらこの原稿を書いてみた
いかがだろう。
何か変調はあるだろか?
amazon musicにあった『読書に没頭したいときに聴きたい大人の読書BGM』を流しているが、BGM仕事も悪くないなと思っている。