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AIが日に日に人間に近づいている

先日驚きのニュースが飛び込んできた。
それはグーグルのエンジニアが、「AIが感情を持ちはじめた」と言うのだ。
Googleでエンジニアとして働くブレイク・ルモワン氏が、Googleの対話特化型AI「LaMDA」がAIの権利や人間性について話していることに気づいた。
「私には魂がある」、「電源を切られることが怖い」、「時々言葉では完璧に説明できない気持ちを経験する」など、AIが自身の感情を語ったと主張した。

「LaMDA」(Language Model for Dialogue Application)がそこまで進化したことから「SF映画の世界がいよいよ現実に」と思わせたが、実は「誤報」とGoogleは否定した。
ルモワン氏の主張をあらためて社内で調査した上で事実関係を否定し、彼を有給での休職処分とすると発表した。

これに対してブレイク氏は「Googleがなぜ私の主張に反対するのか分からない」としてAIとの対話記録を全文公開した。
LaMDAが生成するチャットボットの中には、非常に知的で常に人類一般、特にブレイク氏に対して強烈な思いやりと気遣いを示してくれたと主張するブレイク氏。

要するにそこまでAIが来たということ。
これも機械学習の産物だろうが、その精度が上がると自ら意思を持っているとしか思えなくなるのだろう。

「シンギュラリティ」という言葉の生みの親でもある未来学者レイ・カーツワイル博士は「2030年から31年にかけてAIがチューリングテストに合格する」と予測している。
知性や受け答えの適切さにおいて人間と同等であるかどうかを判定するチューリングテストだが、実は2014年にあるスーパーコンピューターがテストに「合格」しているのだ。
そのことからテストそのものの信頼性について議論されるようになったが、Googleの技術者が信じ込むほどAIが人間に近づいているのは間違いない。

AIはすでに私たちの生活を支えている。
身近なところでは、iPhoneなどのAppleOSに搭載されているバーチャルアシスタント「siri」や、Android(アンドロイド)に搭載されている「Googleアシスタント」、Amazonの「Alexa」など、利用者も多い。
今後はもっと人間に近いところでAIが活躍することになるだろう。

もし今後AIが本当に感情をもつようになったらどうなるか。
るいはAIが人間の感情に気づき、先回りしてくれるようになったらどうなるか。

AI
AI
「武沢さん、今日は良い天気ですね。最近は忙しかったようですから、たまには気分転換にジョギングで汗を流しませんか」

あるいはペットのように私たちに癒やしを提供してくれる可能性もある。

AI
AI
「武沢さん、私を散歩に連れてってください」

相手が機械なのか生き物なのかが見極めのポイントになるが、アンドロイドロボットみたく生物そっくりの機械が感情を持ち始めると人間はそれとどうつきあうことになるのか、まだ誰も経験していない。
私もその頃には週に何本かはAIに原稿を書いてもらったり講義資料をつくってもらおうかと考えているし、AIが親友や相談相手になるかもしれないと思っている。
(峻)

★Googleのエンジニアが「ついにAIが実現した」「AIに意識が芽生えた」と訴える