雑談

今日は「怒りの梅の日」

今日は「アンガーマネジメントの日」だそうだ。
ムカムカする怒りの感情を抑えようと6月6日に決まった。
単純な決め方にみえるが、6にはもうひとつ大切な意味がかくされている。
それは6秒我慢すると一時的な興奮が収まるというのだ。
怒りの気持ちはもちろんのこと、人間の喜怒哀楽の感情は6秒待てば制御できるようだ。

今度怒りたくなったり、笑いたくなったり、泣きたくなったり、塞ぎ込みたくなったりしたら6秒間待ってみよう。
その6秒のあいだに別のことに気をそらせば大丈夫だとテレビで言っていた。
私に関していうと普段から感情的になることはないが、今日は特に怒らないで過ごそうと思った。

テレビを見終え「さ、仕事しよう」と書斎に入った。
書斎にあるカレンダーを何気なくみたら、今日6月6日の欄には「梅の日」と書いてある。「アンガーマネジメントの日」とは書いてない
第一、なぜ今日が梅の日なの?6月9日が「ロックの日」、7月10日が「納豆の日」といったゴロ合わせならわかるが、6月6日が梅の日だなんておかしい。
「梅見月」という言葉があるくらいだから梅は2月だ。
勝手に6月6日を「梅の日」なんかにするな、と怒りの感情がこみあげてきた。
手元に電話があれば、記念日協会に抗議の電話をするところだったが、6秒待ってみた。
すぐに冷静さをとりもどして静かにノートパソコンを開いている自分がいた。
「梅の日」の由来を調べてみたのだ。

すぐに納得できる答えが見つかった。
約460年前の今日、時の天皇が京都の賀茂神社で梅を奉納し、五穀豊穣を祈る神事を執り行った。
その祈りの後すぐ、雷鳴が轟き、地上に雨が降りそそぎ五穀豊穣をもたらしたという。
それが由来となり、6月6日が「梅の日」となったのだそうだ。
来この時期に始まる長雨のことを「梅雨(つゆ)」と呼ぶようにもなった。

積年の疑問「梅雨」の由来まで一緒にわかってしまった。
一時的な感情を制御すると相手を傷つけないで済むし、自分もかしこくなれる。
朝からいい勉強をさせてもらった。
そろそろ梅雨だが、今年はありがたい気分で梅雨シーズンを過ごせそうな気がする。

6月6日は分かりやすく「怒りの梅の日」と覚えておこう。
(峻)