実話ベース物語

岐路に立つひとりの女性コンサルタント余話

今日のYouTube新作

■本気で学ぶ気持ちをあらわす『旦過詰め』(たんがづめ)

禅に「旦過(たんが)」という言葉がある。
教えを請う者の決心が本当に固いかどうかを試す儀式のようなものだ。
「ここまでやるか?」というほど覚悟を試される。
見返りを求めずに教えるわけだから、入門する者、教えを請う者は試されて当然だろう。

岐路に立つひとりの女性コンサルタント余話

昨日号『岐路に立つひとりの女性コンサルタント』に対して何人かの現役コンサルタントの方からメールを頂戴している。
いずれも貴重な体験にもとづくもので参考になる。
まずは中国の広東省で現地製造業相手にコンサルティングを行っておられるHさん(男性)のメールから。

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「個人向けの整理・清掃コンサル」がビジネスになるのかちょっと疑問ですが、私は工場に5Sを指導するときに婦人向け雑誌の整理・整頓・清掃に関する記事を参考にさせていただきました。
工場でも応用可能な事例がいっぱいありました。
私は数年前から、一企業だけでなく同時に幾つかの企業を指導する方法をとっています。
例えばQCC活動の指導を企業内ではなく、複数企業から参加サークルを募り合同でQCC活動の指導をしています。
また東莞和僑会の主催で改善交流会(5、6社の会員企業を順番に回って改善活動を行う)をやっています。
どちらも業種の違う参加者が集まって活動するので、異業種の工夫が参考になったり、同業者の水準を超えるところまで活動が進んだりして大変楽しい活動になっています。

メール相談の方も1対1の指導だけでなく、複数の個人を一緒に指導する方法もありかなと思いました。
個人の居室に他人が集まるのに抵抗があるかもしれませんが、他人に見られることで改善の意欲(プレッシャー)も高まるのではないでしょうか?
お友達とのお茶会の雰囲気が作れれば楽しいかもしれません。

指導者→受講者の指導だけでなく、参加者間のアドバイス、そこから生まれるアイディアを講師も学べます。
私にはQCC道場、改善交流会が大変楽しい経験でした。
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なるほど、グループコンサルは依頼者の費用負担が軽くなるだけでなく、グループだからこそ異質のアイデアが出やすいメリットも期待できそうだ。

次は開業5年目で講師業が軌道に乗っているという東京のNさん(女性)からのメール。

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(前略)
そういうわけで、個人差はあるにせよコスト意識は男性より女性の方が強いように思います。
そうなると女性客相手にコンサルフィーをもらおうとするのではなく、「あなたも6ヶ月以内に月収10万の収納コンサルになれる」といった訴求で短期集中講座かオンラインサロンを開いてはどうでしょうか。
ご自身のコンサルティングノウハウを体系化し、教育カリキュラムにするのです。
自分が学ぶことに対して1万円の費用は高く感じても、自分が稼ぐための投資なら1万円は安く感じるものです。
あと、これは個人的な考えですが講師業もおすすめしたい職業です
リアルでもオンラインでも良いので、たくさんの人と会うことを意識されるとよいと思います。
私もデビュー当初は「一ヶ月で100人と名刺交換する」と決めてまず顔と名前を売ることを目標にしていました
そのなかに法人の幹部や経営者が必ず含まれてきますので、そうした方々にスポットの営業研修やマナー研修を提案するとかなり高い成約率になりました。
そうした出会いの中からシリーズ化する企業様があらわれ、開業3年目で月収100万円を達成することができました
予想以上の早さに内心おどろいています。
あと大切なことは研修の品質とアフターフォローのマメさです。
なぜならアフターフォローそのものが営業活動にもなっているからです。
一昨年コロナが襲って研修の中止が相次ぎました。
正直焦りました
でもすぐにオンライン対応したおかげで復調し、今ではむしろコロナ前より仕事が増えました。
今年6年目なので「講師業講座」のようなものをスタートし、後輩の皆さんを応援しようかと考えています。
(後略)
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そのほか名古屋や横浜からも実体験にもとづく貴重な助言が届いている。
すべてをご紹介できずに残念だが、御礼申し上げたい。