国内経済

大人になったら会社員になりたい

今日のYouTube新作

■「達成」するのに二度も影響する「努力」。努力は立派な才能で

人生において大事なことの一つに「努力」があります。
成果を出すために努力は不可欠ですが、一度の努力では成果は出ません。
しかし、努力次第で才能を越えることが可能です。
その数式は・・・

大人になったら会社員になりたい

第一生命が「子どもがなりたい職業」を定期的に調査している。
近年は野球選手を追い抜いてサッカー選手がトップに立っていた。
れを前回はYouTuberが逆転するなど、話題のランキングでもあるのだがコロナ禍が子どものなりたい職業をも変えた。
なんと「会社員」が小・中・高それぞれでトップに立ったのだ。

★第32回「大人になったらなりたいもの」調査結果

テレワークの普及によって家にいる父母。
それをみて、在宅で仕事ができて給料が安定している会社員という職業が子どもたちからみて魅力的だったのだろう。
微笑ましいかぎりだが、将来が心細くもある。
「会社員」という夢をもつことが悪いとは言わないまでも、子どもたちよ、早くからそんな現実的になってどうする?もっと子どもらしい夢を持ってくれよ、と言いたい気分だ。

案の定、経営者は不満のようだ。こんな話が最近あった。

「入社4年目の若手社員を課長に格上げしようとしたら本人が固く拒むんですよ。理由を聞いたら責任が重くなるし他人を指揮するのが苦手なのでやりたくないといいます。給料が上がらないぞというと、何なら一生平社員のままでも構わないと言うんですよ。いったいどうしたものでしょうか?」

建設業経営者のグチである。

こうしたキャリア開発に対する本人の指向は面接で聞き出しておくべきだし、社員教育によってリーダーシップは挑戦しがいのあることだと教えていく必要もある。

「最近の若者は・・・」
自分たちとの対比で若い世代を愚痴るのは古今東西どこも一緒。
戸時代中期に書かれた『葉隠』でも「昨今の若者は、すべてにわたって消極的で、思い切ったことをしない」とか「口先だけ達者で、骨の折れそうなことは避ける」といった作者の嘆き節が聞かれる。

「戦争は望まないが、領土や自由が奪われようとすれば我々は防衛する」
ウクライナの大統領の言葉である。
事実、ウクライナ人の多くは祖国を守るために戦っている。

1945年以降の77年間、日本は平和で戦争したこともなければ戦争に巻き込まれたこともない。
戦争を放棄する平和憲法を固く守ってきたわけだが、ウクライナのような立場に立たされる可能性は絶えずある。

そうしたとき、日本国民の何割が祖国防衛のために立ち上がるか
武器を持て、戦車に乗れ、とは言わないまでも、反戦行動・抗議行動の仕方はたくさんある。

「会社員になりたい」「課長にはなりたくない」「他人を指揮したくない」という若者が地域や国家のためにどのような働き方をしてくれるのか。
そこが問題である。
有事は起きてほしくないが、有事があったら防衛のために自分ができる最大限のことはすると考えている国民がどれだけいるか。
それは政治家の課題であり、教育者の課題でもある。
また私たちひとりひとりに突きつけられた問題でもある。
有事にあなたはどうするか、この機会にじっくり考えてみよう。