★推薦図書★

私がつよい影響を受けた50冊 その6

【今日のYouTube新作】

■【たったの3つ!?】ある友人のWish-List

作家スタンダールはこんな名言を残しています。
・好かれる相手が多くなるほど、通り一遍の好かれ方になる
・広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ
これは恋愛に限ったことではないかもしれません。
夢や目標も多すぎるとすべてが通り一遍なものになる可能性があります。私の友人は・・・

『私がつよい影響を受けた50冊 その6』

今日から【カテゴリー4】に入る。
このカテゴリーは「コンサルタントとして勇気と希望とスキルを与えてくれた10冊」である。

 

 

30.『野望と先見の社長学』佐藤誠一   40歳

告白すると、40歳でコンサルタントになったときの私は決算書がまったく読めなかった。相手の経営者が決算や財務の話題を口にすると私は話題を変えようと心がけた。
ついていけないからだ。
ひどい場合には決算書を手渡され、「問題を指摘してほしい」と言われた
「経常利益がちゃんと出てますね。がんばっておられるじゃないですか」程度のコメントしか言えなかった。
そんな私を救ってくれたのがこの本だった。
数字を避けてきた私が数字に立ち向かうことができるようになったばかりか、数字が大好きになってしまったのだ。
縁とは奇なるものでこの高価な本を私に貸してくれたのは私の最初のクライアント・S社長だった。
「武沢さん、申し訳ないけど読もうと思って買ったけど、自分にはレベルが高すぎた。代わりに読んでもらって要点だけを教えてもらえまいか?」
(分厚いし厄介だな)と思ったが、依頼主のためなら何でもやると決めていた。
帰路の地下鉄で読み始めたところ、最初の数ページで引き込まれた
数日で読破した。
後日、S社長に本を返そうとしたら、進呈してくれたので、その後半年間ほどはこの本ばかりをくり返し読んだ。
S社長は会計事務所の職員をしていたことがある。
レベルが高すぎるから、というのは本当のことだったのか?
数年後にS社長にそのことを確認したところ「そんなこと忘れたよ」と笑っておられた。
真相は今だに闇だが、私の経営数字の知識だけはこの本のおかげで明るくなった。

 

 

31.『コンサルタントの秘密』G・M・ワインバーグ 41歳

東京出張の帰り道、八重洲ブックセンターで見つけた本。
見よう見まねでコンサルタントになった私にはコンサルタントの手本もいなければ、やってよいことも悪いことも知らなかった。
すべて我流で事務所経営していた。そんなときこの本に出会い、コンサルタントの仕事を本質から理解することができた。
数年経って再読しようとしたら文字の細かさと文字数の多さに圧倒され、途中で読むのをやめた。
始めて読んだときはそんなことが気にならなかったということは、「困っている」ということが読書の最大のエネルギーになるということ。
最近Kindle版も出たので、速攻で買い直した。
同業者に内緒にしておきたいほど教訓とユーモアに満ちたコンサルタントの手引き書。

 

 

32.『プロフェッショナルの条件』ドラッカー(ダイヤモンド)

あのドラッカーさんが、ホワイトカラー(知識労働者)やそれを目指す人のために書かれた入門書&哲学書。
ドラッカー著作のなかでも私が影響を受けたランキングではベスト3に入る。
特にPart3の「自らをマネジメント」に出てくるドラッカーの若いころのエピソードが大好きだ。
ただ周囲には、「読んだけど難しかった」「途中で読むのをやめた」という人が多いのも事実。
特にPart1は小難しい。
いっそのことPart3から読み始めてみるとよい。
「ヴェルディの教訓」や「シュンペーターの教訓」などを読んでも「難しい」と感じる人は皆無であることを私が保証する。

 

 

33.『エスキモーに氷を売る』 ジョン・スポールストラ

良いものが安ければ誰だって売れる。
だが営業の難しさは、悪いものを高く売らねばならないとき。
「悪いものが高い」の代表例がプロスポーツの不人気チームのチケットを売り切れにすることだ。
入場チケットの相場はだいたい決まっているので不人気で最下位だからうちだけ安くします、というわけにはいかない。
著者はそんな不人気で最下位のチームのチケットを1年で毎回売り切れるようにした伝説の経営者。
実際にやったことが全部書いてある。
売れないものは何でももってきて。
私が売ってあげるから、と言いたくなるナイスな一冊。

 

今日はここまでにします。
続きは来週に!