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社内コミュニケーションの善し悪しを決めるもの

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社内コミュニケーションの善し悪しを決めるもの

●「まったく受注活動ができていないし、最近は報告・連絡・相談も減っている困った部下がいる」と愚痴をこぼす社長。
ところが実際にその部下に会ってみるとまったく別のことを言う。
「社長がいつも不在で報告・連絡・相談しても返事は遅く、しかも、お説教ばかりです。肝心のときに頼れる相談相手が社内にいません」と泣きべそをかく始末。
こうしたコミュニケーションの行き違いは多い。

●どちらにしろ「相手が悪い」と思っていることが共通点なのだが、じっくり腹を割って話せばわかり合えることも多い。
私のところに相談があるケースも「相手にどう分かってもらえるか」の相談であり、「自分がどう変わるべきか」といった相談は皆無と言える。

●仕事の成果の半分は人間関係で決まる。
社員数が二桁(10人以上)になると人間関係のトラブルが起きやすくなるものだが、なかには、社員が数人しかいないのにいつも揉めている会社がある。
その一方で社員数が100人を超えているのにトラブルがほとんどない会社も存在する。
それらの違いを決めている最大の要素は社長の人間力だと私は思う。

●人間力の高い社長が率いる会社はこうなっている。

1.社長が人間関係トラブルを好まないし許さない。
起きてしまった場合でも大岡越前のような裁きをして人間関係にしこりを残さないよう手打ちをさせる

2.「和」「団結」「チーム」といったフレーズが日頃から重視され、そうしたものを高めるような取り組みを行っている

3.それでも不平不満分子や混乱分子がいる場合は、解雇などの厳しい処置をとって善良な社員を守る

●反対にトラブルが絶えない会社は社長の器に問題がある場合が多い。

1.社長が人間関係トラブルが結構好きで、時には自らがトラブルの火種になっている。トラブルがどろどろになって社長が仲裁に入るとき「自分は仕事をしている」と錯覚してしまっている

2.行き過ぎた成果主義によって一匹狼的な社員の存在を認めてしまっており、言葉だけで「和」や「協調」などを訴えても絵空事になっている

3.組織の秩序を乱すような社員がいても放置しているので、後輩もそれを真似て一匹狼が増殖している

●コロナ禍は私たちの人間関係を悪くした可能性がある。
社内コミュニケーションが活発になるような取り組みをしたり、トラブルの可能性がまだ小さいうちに芽を摘んでしまうなどの対策が必要だろう。