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世界の富は拡大し続けている

世界の富は拡大し続けている

●私の知人の会社で宝くじに当選した女性社員が退社してしまったという出来事があった。
当選額は1,000万円に満たない金額だったそうだが、彼女がロトくじを買っていたという意外性と、「金を貸せ」などの社内メールが続発したことから居づらくなったようだ。
果たして彼女にとって当選が吉だったのかどうか・・・。

●宝くじに夢中な人は世界中にいる。
夫の宝くじ浪費に苦労する妻も少なくない。
数年前のこと、アメリカで夫をいさめるために買った妻の宝くじがなんと一等100万ドル(約1億1500万円)を射止めるという珍事があった。

●夫婦間では宝くじの購入問題がけんかの種になったいた。
その日も夫の宝くじでもめた。
ついに開き直った夫は妻にむかって、「いいかげんうるさい。おまえも一度くらい宝くじを買って、それから文句を言ってみろ」と挑発した。
妻は「ふん、どうせ当たるわけがないんだから」と言いながら10ドルのスクラッチくじを購入した
おそらく「それみなさい、外れたじゃないの。だからもうやめなさい」と言うつもりだったのだろう。

●その一枚が当選した。
妻のブラックウェルさんは賞金を一括で受け取ることにし、自宅と土地の購入や、娘の援助や孫娘2人の大学進学費用に使う予定だという。
妻はメディアに向かって幸せそうにこう述べた。

「いままで夫に言い聞かせていたことを撤回しなければならない」

●こうした話は探せばいくらでもありそうだが宝くじの話題をしたいのではない。
富について考えてみたいのだ。
世界中の家庭がもっている富を合計すると幾らになるか。
クレディ・スイス・グループが今年6月に発表したところによれば、日本円換算で約4京8,000兆円の富があるそうだ。

★日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR231I00T20C21A6000000/

●先日、イーロンマスクの個人資産がトヨタの時価総額を抜いて36兆円になったと報じられたが、彼ひとりで人類の富の0.07%を所有していることになる。
「どれだけ独り占めするんだ」「少しは回せ」と考える人がいるようだが、貧者の発想と言わざるをえない。
富者を目ざすならこう考えてみよう。
「ご同慶の至りです。私も彼を見習って富を創造しよう」

●富はゼロサムゲームではない。
誰かのお金を誰かが奪っているわけではない。
局地的にはそのような奪い合い状況もあるが、人類全体でみたら世界の家計の富は拡大し続けているのだ。
富を創造した人が分け前をいただくだけなので、大金持ちを叩きたくなる気持ちは捨ててしまおう。

●あなたがどれだけの大金を稼ごうが世間の人には何も影響がない
あなたがどれだけのお金を失おうが、世間には何一つ影響がない。
厳密にいえば「影響ゼロ」ではないが、あまりに小さな影響のため、それは誤差の範囲程度だ。

●誰がいくら稼ごうがあなたに関係ないように、あなたが幾ら稼ごうが世間にはまったく関係ない。
大いに富を創造し、その分け前をいただくことに貪欲であろう。