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NFTから目が離せない

NFTから目が離せない

●21年前にメルマガを創刊したとき、日々増える読者を対象にしてどんなサービスを提供すべきか考えた。
無料メルマガの発行からどんなビジネスが成立するのだろうか。
もっとも単純な方法はメルマガの有料化だが、書くこと自体は楽しむために行いたいので、有料メルマガにはしたくなかった。

●読者が1,500人になったとき、ひとつのアイデアを思いついた。
「メルマガ作者が書いたサイン入り色紙を売れば読者の1割くらいは買ってくれるのではないか」

さっそく東急ハンズで筆ペンと墨汁と色紙を買い、『忍耐』『努力』『情熱』といった文字を書き、『がんばれ社長!今日のポイント作者武沢信行』とサインした。
それを3,000円(税、送料込み)で売るために作品画像をホームページにアップした。

●1,500人の1割は150人。
3,000円の色紙を買ってくれたら45万円になる。
書が上達したら売上はさらに伸びるだろう。
書道教室に通うのは面倒なので書道家の先生にお願いしてオフィスで書道スクールを定期開催することにした。
希望に胸が膨らんだ。

●結局一ヶ月後、色紙通販サイトは閉鎖した。
4枚しか売れなかったのだ。
最終日に記念に買ってくれた熊本の読者には御礼に3枚発送し、このサービスを終了した。
翌月、書道教室も終了した。
恥ずかしい失敗の思い出である。

●今ならサイン色紙を郵送するなんてやらない。
ましてや自分で値付けなんてせずにオークションで売るだろう。
ツールとしては「NFT」を使う。
売り物はデジタルトレーディングカードがいいかもしれない。
あるいは弊社スタッフが制作した1万種類限定のアバターを「NFT」販売し、メタバース空間で利用していただく。

●いまNFTから目が離せない。
今朝のウォールストリートジャーナルで見つけた記事だが、NFTで新刊販促したアメリカの作家が予約だけで100万部売ったそうだ。
じ記事はダイヤモンドオンラインでも読むことができる。

★ウォールストリートジャーナル
 →https://jp.wsj.com/articles/buy-12-books-get-an-nft-how-one-author-got-orders-for-a-million-books-11637116631

★ダイヤモンドオンライン
 https://diamond.jp/articles/-/287987