今日のYouTube新作
■コロナ禍が去ったあとは「球場の華」をチェックすべし
タレントの「おのののか」(本名、宮田 真理愛(みやた まりあ)さん)がビールの売り子をしてとき、1日400杯売っていたという伝説的記録があります。3時間で400杯ということは、27秒で1杯の販売。
いったいどうしてそんなことが可能なのか。秘訣を学んでください。
視覚の盲点、聴覚の盲点
●床屋の大将が親のことでグチをこぼす。ガラケーなのだそうだ。
ガラケーが悪いのではなく、ピッピ、ピッピと操作音がうるさいので何度も注意しているがなおらないという。だからスマホを買ってあげると言うのだが、本人は頑としてガラケーにこだわる。
「その操作音、本人には聞こえてないよ。きっと」と私。
「え、そんなことってあるのですか?」
「年齢や環境、脳の構造によって聞こえる音と聞こえない音があるらしいよ」
「あ、そういえば誰かが言ってたな、アフリカ人には動物の鳴き声が聞こえない、だっけ?いや、ちがうな、それだとやられちゃうもんね」
●脳の研究で有名な角田忠信名誉教授がキューバの学会に参加したとき、ちょっとした異変があった。
会場の周辺で「虫の声」が騒々しく、まるで蝉しぐれのように聞こえていることを教授が指摘すると、会場にいた外国人の学者にはそれがまったく聞こえていなかったのだ。
●私も以前、数人で地下街を歩いていたら20代の若者が「嫌な音ですね」と耳を塞いだ。私を含む数人の年配者はその音が聞こえない。
「これが噂のモスキート音か」と聞き耳を立てたがやっぱり聞こえない。その音は耳に届いているはずだが、脳がそれをその他大勢の雑音と一緒に処理しているから聞こえないのだ。
●超満員の野球場で声を掛けられたことがある。売店に向かって歩いていると、かなり離れたところから「たっけざわ さ~ん」という野太い男性の声がした。そちらを見上げたら立って手を振っている男性が知人だった。あれだけの騒々しさのなかでも、脳は瞬時に自分の名前を聞き分け、教えてくれる。
●角田教授もキューバの経験から、日本人と外国人の耳の違いは脳の処理方法に違いがあることに気づき、研究を深めていく。すると、むしろ日本人の耳が世界の少数派であることがわかった。「虫の声」に敏感に反応したり、風の音、波のせせらぎ、雨音、小川のせせらぎなどに敏感なのは日本人とポリネシア人だけに見られる特徴だったという。同じアジア系でも韓国や中国は西洋型の反応を示したそうだ。
●視覚に盲点があるように、聴覚にも盲点のようなものがある。今度あなたも外国人と接したとき、虫の声や小川のせせらぎなどについて話してみよう。その反応を確かめていただきたい。