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引っ越しから四週間

※昨日号の「そったくどうじ」という四字熟語の一部が機種依存文字のため、正しく表記されなかった可能性があります。
確認が不十分のまま配信してしまい申し訳ありませんでした。
正しい文字は検索でお調べいただくと幸いです。(武沢)

引っ越しから四週間

●伊勢神宮の神様は20年に一度遷宮をされる。
早いもので前の遷宮から8年経ったため、12年後の2033年に次の遷宮が予定されている。
神様も定期的に新居に移られるわけだから、私たちも定期的にそうすべきだと思う。
私の場合は今回が過去最長の25年ぶり(10度目)の引っ越しになったわけだが、今回ほど引っ越しのメリットを実感したことはない。

●今日で引っ越しから4週間経った。
あらためて思うことは、住宅やインテリアの技術革新はすごいということ。
防音性能が高まったおかげで夜はもちろん、昼も静まりかえっている。
近くには高速道路があり、周囲には高層ビルも多い。
その結果、風はかなり強く、ベランダに出れば車の騒音もある。
昔なら住宅地としては良い環境と言えないはずだ。
だが、窓を閉めれば無音になる。
窓さえ閉めれば湖のふもとや森の中で暮らしているのと大差ない。
隣室や上階の物音もまったく聞こえないため、一軒家で暮らしているようなものだ。

●カーテンの性能もすごくなった。
引っ越し後の2~3日はカーテンがなかったので外の灯りと遠くに聞こえる踏切音が気になって眠りが浅かった。
だが注文しておいたカーテンが届いた日からは、暗闇と無音(ほぼ)の寝室となり、安眠できるようになった。
目覚めて時計を見ないことには今が夜中なのか朝なのか分からない。
カーテンを少しあけておく必要があるほど遮光性能が高い。

●部屋の密閉性も高い。
私がZoomで会議をするときスタッフが耳栓をしていたほど大きな声を出す。
自分ではそんな自覚はないのだが、とくに会議前の挨拶をかわすときに大声になるらしい。
そんな私のZoom会議が今スタッフたちにはまったく聞こえないらしく、「え、Zoomしてたの?」と言われたほどだ。

●密閉性の向上は室温を保つのにも効果がある。
いつもより薄着でいられるのも技術向上のなせるわざ。
住宅材料が進化し、建築技術が進化し、インテリアが進化し、年々住宅環境は良くなっている。
25年間引っ越ししなかった私はそのことに気づく機会がなかったわけだが、改めて「遷宮」ならぬ「遷居」(せんきょ、要するに引越のこと)の必要性を感じた次第。

●「メルマガ出来たよ」、「了解。確認後、即時配信します」とか、「コーヒーが入りました。休憩しましょうか」といったとき、いままでは同じ部屋で仕事していたので口頭で伝えれば用が済んだ。
今度は部屋が分かれているので、大声を出すか呼びに行くしかなかった。
そこでこんなトランシーバーのような屋内用インターホンを購入した。

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●配線も工事も不要で親機1台、子機1台のセットで7041円(税込)也。
マニュアルに沿って設定し、少し練習したら10分程度で使えるようになる。

●こうしてどんどん便利になることに悦に入っている私だが、スタッフのひとりが小声でポツリと言った。

「毎日モノが届くけど、いいの?」

たしかにそうだ。
引っ越す前は「ミニマル生活」が合言葉だったことをいつしか忘れていた。
便利だからと浮かれず、ネットの注文はいったんストップすることにしよう。