ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

発想する環境

「超整理法」でおなじみの野口悠紀雄教授が「超発想法」という本も書いておられます。その中に面白い話があります。

現在のコンピュータの原型になる電子計算機を考案したのは数学者フォン・ノイマンです。彼はプリンストン高等研究所の教授のかたわら、軍関係の顧問を6つ、民間企業の顧問を同数以上抱えており、その多忙さは計り知れないほどだったといいます。
そんな彼の業績の大部分は列車の中で行われ、コンピュータも大陸横断鉄道の中で考案したとか。
集中できる環境として“出張”や“旅行”には大きな意味がありそうだ、というのです。

私も同感です。そういえば、明治維新の志士たちも例外なく“一人旅”をしていることは注目に値します。

女性SEの独り言

http://www.e-comon.co.jp/SampleE-comon/backnumber/011005.htm
http://www.e-comon.co.jp/SampleE-comon/backnumber/011009.htm

メールマガジン10/5、10/9号に対して、某コンピュータメーカー系のシステム開発者から次のようなメールを頂戴しました。

意識改革のお話は、仕事柄身につまされる内容でした、ちょっと違った意味で。
私自身は、お客様の将来構想へ貢献するコンピュータシステムをご提案、設計・開発の仕事をしていますが、プロジェクトの目的に意識改革を掲げられるお客様が非常に多いです。

そして、要件をブレークダウンしていくと・・・。
さまざまな、改革反対論(?)にぶつかる。総論賛成、各論反対の多いこと。

”変わる”ことについての拒否反応はやはり誰にでも(当然私にも)あるのですね。
私どもがいくら、こうしたほうが良いです、と申し上げても、実際にお使いになるお客様自身が納得されないと、何らかの不都合が起きます。手段があってもうまく使われなければ、意味がありません。

そんな時、内側からの変化を促すお手伝いをします。変化が必要であることは誰もが賛成です、しかし”変わる”のではなく、社員全員が”変える”のだということ。そして最後に、具体的にどうすることなのか、一例をあげること。
これらのことを、できればそのプロジェクトのリーダーの方に自分たちの言葉で語っていただくこと。
具体的なイメージは非常に大切ですね、自分自身が仕事をするとき、まず具体的なイメージをつかむところから始めるのですが、これがうまく出来ていないと、その先がイマイチ。
まず一例があって、なるほどじゃあ、これはどう?とのアイデアが何かしら出て来る。

社内文書の電子メール化、承認も電子決済、と掲げた旗は金ぴか、でも実際には紙がデータになっただけ、決済お願いしますと申請したヒトが上司一人一人に頼んで回っている。
会議の招集をメールで!、でもそのあとにお知らせを紙に印刷して回覧していた、なんて、4こま漫画顔負けの運用!では、コンピュータがかわいそう。

毎朝、出社したら、メールチェック、退社1時間前にもメールチェック、などの運用をきめ、決済を遅らせたヒトにはペナルティーだよ、と宣言し、うまく運用されれば、さらにいいアイデアを今度は社員からボトムアップで募る(もちろんメールで)。
(うーん、勉強になります。子育てにも似ていますよ・・、(独り言)

長くなりました、お付き合いいただいてありがとうございました。