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宥座之器(ゆうざのき)

投稿日:2021年7月5日 更新日:

宥座之器(ゆうざのき)

●先週末は10ヶ月ぶりの東京出張だったが、まさかの大雨被害で行きも帰りも混乱に巻き込まれた。
結局土曜日の夜の新幹線は運休になり、あわてて都内で宿をさがすことに。
強い雨にはみえなかったが、降り続けばあらゆる場所で災害の可能性がある日本。
熱海で土砂災害にあわれた方々にお見舞い申し上げたい。

●さて先週土曜日は千葉県柏市を訪れた。
公益財団法人モラロジー道徳教育財団で行われた「道経一体経営講座」の特別講義にお招きいただいたからだ。
一昨年まではこの会場に全国のモラロジー会員が集まって勉強していたが、昨年はコロナ禍で中止。
今年はオンライン学習システムを導入し、テレビ局さながらに3台のカメラとスイッチャー、マイクミキシングなどを駆使して講義を全国に中継配信された。

●10人程度の関係者が聞いておられるとはいえ、カメラを前にしての講義は戸惑った。
だがYouTubeで多少は慣れているので、力を出し切ることができたと思う。
幹部の皆さんとの昼食会のあと、事務局の方にモラロジーの創始者の「廣池千九郎記念館」(ひろいけ ちくろう)をご案内いただいた。

●新しい何かを知るたびに、まだ知らないことがどれほど沢山残っているのかと考えさせられる。
記念館のなかで、「宥座之器」(ゆうざのき)というものを教えていただいたのだ。

●壺がくさりにつながってぶら下がっている。
空っぽの壺は宙ぶらりんの格好ですこし斜めになってバランスを取っている。
そこに水を注いであげると適度な重みで壺はまっすぐになる。
だが水を8分目か9分目程度まで注ぐと不思議なことにバランスを崩し水が全部こぼれ出てしまうのだ。

●これを儒教では「虚なればすなわち傾き、中なればすなわち正しく、満つればすなわち覆る(くつがえる)」と教えた。
つまり、満ちて覆らないものはなく中庸の大切さを説いたものだ。
「廣池千九郎記念館」でみた実物の宥座之器(ゆうざのき)。
私は何度も何度も水を注いだが、どれだけ丁寧に水を注いでもかならず一定のところで壺が転覆する。

●「宥座之器」(ゆうざのき)は孔子の時代にはすでにあったようで、弟子の子路が孔子に尋ねている。
「あえてお尋ねします。満ちた状態を維持する方法はあるのでしょうか?」
すると孔子はこう答えた。

●「賢い者が愚を装い、実績が天下に鳴りひびくときには謙譲になり、勇気あふれる者は臆病のような態度をとり、富力が世界中を占有する場合は謙遜を徹底する。そうすれば、満ちた状態を保つことができる」と。

●水が満ちることが問題なのではない。それによって慢心したりおごり高ぶることが問題なのだ。
「抑損の道」といわれるそうした心がけが人の器を大きくする。
普通の人が1リットルで転覆するところが、器の大きな人は10リットル、20リットル、あるいはそれ以上の水を蓄えることができるのだ。

●これはすごい。
YouTubeで皆さんにご覧いただこうと動画撮影したつもりだったが写真撮影になっていた。
帰り道でそれを知ってショックだったが、幸いほかの方が「宥座之器」の動画をアップされていた
ぜひそちらをご覧いただきたい。

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