「ザ・ファイト」で学んだこと
●会議に参加するとその会社のことが非常によくわかる。
Zoom
社長がどのように振る舞い、周囲がどのように社長と接しているか
社長が社長らしくふるまい、周囲も社長に敬意を表し
反対に社長がリスペクトされておらず、むしろ軽んじられているよ
そんな会社は決して伸びない。
もし今伸びていると
リーダーシップが機能しているかどうかが会議ですぐわかるのだ。
●私が20代のときに働いていたスポーツ用品の会社はカリスマ社
誰もが社長の発言に従う信長のようなワンマン社長だったが
ただ社長も周囲も年齢が3
他人の意見に耳をかたむける社長でもあったので意見具申はしやす
●あるとき、私は社長から辞令を手渡された。
ナンバーワンの売上
そこでの最初の特命は「社内報の季刊発行」だった。
年に四回のペースでB5サイズ8ページの社内報を企画・発行して
社長のリクエストは「社員全員(当時200名)が楽
単なるコミュニケーションペーパーではない」というも
●新しいポスト「人事教育課」。
スタッフは私ひとり。
直属上司は
いまにして思えば大チャンスをもらえたわけだが、そのときの
口の悪い同僚は言った。
「武沢、それって左遷だぞ」「お前もついに腕カバーして事務仕事
●当時20代後半。経営のことは何も知らないし、人事や教育のこ
ただ腕カバーして電卓をたたくような事務仕事はやり
そこで私は社長に進言した。
「社長、当面は社内報の立ち上げに集中します。ですので、季刊の
「ほお、君がやれるのなら僕としてもありがたい」
「わかりました。では今月から毎月発行します」
結局、その月から社内報『ザ・ファイト』(社長命名)の毎月発行
●この『ザ・ファイト』が社内の意識統一やベクトルあわせに甚大
8ページの内容はこんな企画で埋めら
1ページ:今月の巻頭言 (社長メッセージ)
2ページ:What’s New Now「会社の新しい動き」(専務、常務など 役員の投稿原稿、または武沢の取材原稿)
3ページ: 〃
4ページ:人事教育インフォメーション
5ページ: 〃
6ページ:スキルアップコーナー(商品知識、技能向上情報)
7ページ: 〃
8ページ:人物紹介シリーズ(毎月一人の社員を取材)
9ページ:店舗紹介シリーズ(毎月一店舗取材)
10ページ:セール情報:向こう三ヶ月のセール/イベント日程と
11ページ:The Book(おすすめ本2~3冊紹介)
12ページ:今後の公式行事日程、編集後記(人事教育課の仕事舞
●1ページの「社長巻頭言」以外は原則として全ページ私が書いた
1970年代から80年代にかけてのことなので、すべて手作業で
右手の腹部やYシャツの袖が真っ黒になった。
はからずも腕カバー
●翌月号の企画段階と、ゲラ刷りがあがってきた校正段階の二度、
たいていの場合、赤の色鉛筆で文章や文字の
●この『ザ・ファイト』が上場企業になるうえで果たした役割は大
自慢しているのでなく客観的にそう思う。
ただ、編集者である
なぜなら、役員
●発行当初の3ヶ月ほどは、社内のくずかごに捨てられてあるのを
精魂かたむけてつくったものとしては忍びないものだ。
あるときの幹部会議で社長が全員に段ボール箱から取り出した文具
その大きめなファイルキャビネットには「ザ・ファイト
毎号ここに綴じて店長室に保
●そのときザ・ファイトは「武沢の私設新聞」から「会社のオフィ
それ以来、ゴミ箱でザ・ファイトを見る