実家の書店で見た彼女
●一昨日のつづき。
東京ディズニーランドのアルバイト面接で合格した
Kさんはメキメキと頭角を表し、ついにある年のMVP社員に選ば
2万人の中のナンバーワンだから快挙といえる。
そんなKさんも、
「人間って正直ですよね」と笑うKさんだが、自分でも分かるほど
●私はKさんの話を聞いてある女性のことを思い出した。
会社の近くのマクドナルドで働くやり手スタッフのことである。
年
こんな人と一緒に仕事をしたいと思わせる人で
●だが、ある日のこと。私は仕事を終えて帰宅した。
帰宅早々に『会社四季報』を買いそびれていたことに気づき、もう
家族経営の小さな書店で、かなり
●店に行くとシャッターが半分降りていた。
私はそれをくぐり抜け
いつもの店主があらわれると思っていたら、「はい」と奥から若い
「すいません、一冊だけ買いたいのですが」と懇願する私が顔をあ
その女性はマクドナルドのテキパキ女性だった。
●思わず「あ、マクドナルドの・・・」と言いかけたが、言葉を飲
なぜなら態度と表情、声はまったく別人だったからだ。
「業者さんのために(シャッターを)あけてあるんです」
「四季報を買いたいのですが」
「(一瞬ためらって)それだけでいいですね?」
「はい、ほかはいいです」
会社四季報が入った袋を自転車のカゴにいれ、私はつぶやいた。
(別人だよな、きっと。見なきゃよかった。アンラッキーかも)
●今後マクドナルドで彼女を見つけたとき顔を直視できるかどうか
いままで見てきた笑顔と仕草はぜんぶ営業上のつくりも
●だけど自転車をこぎながら考えを切り替えた。
実家(本屋)で見た彼女も、マクドナルドで見た彼女もどっちも本
どちらでいる時間が長いかの違いだし、どちらの彼女が優勢になる
やる気が感じられない彼女を見たことはアンラッキーなのではなく